問題と視点
日本の気候変動政策
省エネプロジェクト
地域別影響
北極・南極地方
「地元住民はこれまでの生活を脅かす変化に直面することになる。」-IPCC-
この地域は北極圏内エリアと南極収束線内エリアから成っていて、気温の上昇幅が世界中で最も大きくなると見られています。気温上昇の結果、陸氷と海氷が溶解します。これによって海氷が大幅に減少することが予想されていて、北極では海氷が毎年溶けてなくなる夏が2050年まで続く可能性があります。
北極の平均気温は、過去100年間で世界平均の約2倍の速さで上昇しました。衛星観測によると、北極の海氷面積は、10年当たり約2.7%縮小していっています。従来の生活を営む北極の人々は地形、流域、生態系の変化によって、全く新しい環境に適応しなければならなくなるでしょう。農業用耕地を北方へ僅かに拡大するのは可能かもしれません。しかし、漁獲量が減少するなど適応策による利潤を上回る損失が出ると思われます。