問題と視点
日本の気候変動政策
省エネプロジェクト
地域別影響
東アジア
「他の地域での食糧生産の変化で多大な経済的影響がこの地域に出る。」-IPCC-
この地域は、オーストラリア、ニュージーランド、その他近辺を含み、多くの場所で水資源の不足が起こると見られています。また、豪雨がより頻繁に発生することも予想され、不足する水資源の一時的な確保につながりますが、反対に洪水や土砂崩れ、浸食の被害が懸念されます。
農業に関しては意見が分かれています。例えばニュージーランド、オーストラリアでは気候変動によって作物収穫高の増加につながりますが、その増加分はより頻繁に起こる山火事や害虫の発生によって経済的に相殺されると思われます。
沿岸居住地域で海面が上昇した場合、高潮による洪水や浸食の被害が出る可能性が高まり、トレス海峡やニュージーランド島領内の沿岸地域が最も脆弱と思われます。
経済的に見ると、オーストラリアは特に世界の食料価格の変動に影響を受けやすく、珊瑚の白化現象は観光産業に大きな影響を及ぼします。森林火災や異常気象により林業部門の経済損失も懸念されます。
熱ストレス、デング熱、水や下水道に起因する疾患の増加による健康への深刻な被害も心配されています。これに対して対策を講じることができる地域は多いものの、やはり巨額の費用拠出を免れることはできないのです。