福島支援と脱原発
2011年3月11日、東日本大震災にともない発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、私たちの生活を大きく変えました。
広範囲にわたり飛散した放射性物質が環境を汚染し、多くの人たちがふるさとや生業を失いました。「絶対安全」「低コスト」「クリーンで環境にやさしい」「安定している」「原発がなければ電気が足りなくなる」など、原発に関するすべての神話が崩れ去ったのです。
福島第一原発事故以降、東日本では10年以上原発ゼロの状態が続いています(2021年8月現在)。2020年度、電源構成に占める原発の割合は4%程度。いったん再稼働しても、安全対策の遅れ、運転差し止め訴訟などによって、再び止まった原発もあります。とても危険な「核のごみ」は、最終処分場所の候補地すら決まっていません。国際的にみても、原発の発電コストは、再生可能エネルギーよりはるかに高く、安全対策費の増加に伴い、今後も高くなっていくことが予想されます。
FoE Japanは、一刻も早い脱原発の実現、また、原発事故被害者への完全な賠償と生活再建支援を求めて、活動を継続しています。