石炭火力問題
残るは横須賀だけ!止めるなら今、東京湾石炭火力建設計画
*横須賀石炭火力訴訟 特設ウェブサイトが立ち上がりました!
2019年5月に提起された、横須賀火力発電所の新1・2号機の環境影響評価書確定通知の取り消しを求める行政訴訟についての特設サイトが開設されました。
裁判の日程は決まり次第、ウェブサイトに掲載予定です。
たくさんの方が傍聴すれば、市民の関心が高いことを裁判官に示すことにつながります。
ぜひお誘い合わせの上、傍聴にお越しください。
東京湾岸の石炭火力発電所建設計画とは?
2011年3月11日の東日本大震災以降、東京湾周辺(市原、千葉、袖ケ浦、横須賀)でも石炭火力発電所の新設が計画されました。
その計画は現在、世界中で次々と既存の石炭火力を廃止するという世界的な脱石炭の流れもあいまって、これまで市原、千葉、袖ケ浦と、次々に中止が決定されてきています。
そして、2019年3月現在、東京湾に残る計画は横須賀だけとなりました。
横須賀市久里浜で計画されている(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機は、株式会社JERA(出資者:東京電力フュエル&パワー、中部電力)による事業です。
設備容量は130万kW(65万kW☓2基)と、石炭火力発電所の中では非常に規模の大きい発電所になります。規模が大きい分、CO2排出量も多く、年間726万トン-CO2(2015年における神奈川県のCO2排出量7,721万トン-CO2の10%弱)にものぼります。
新1号機は2023年から、新2号機は2024年から稼動予定です。この発電所が稼動すれば、大気汚染物質の拡散は広範囲にわたります。
PM2.5やSOx、NOxが降り注ぐのは、神奈川県のみではありません。
東京都、埼玉県、茨城県、そして計画のなくなった千葉県と、まさに関東一円に被害が及ぶことが予測されています。
また、石炭火力は、もはや気候変動や環境への影響が大きいというだけではありません。
世界的な脱石炭の流れがある今、事業者にとっても座礁資産になる可能性が高く、投資回収できないリスクも大きい事業です。
だからこそ、多くの企業が中止の決断をしており、建設に突き進むのは時代を見誤った経営判断としか言いようがありません。
事業者に対し、私たちは無力ではありません。
2018年12月の蘇我の石炭中止や、2019年1月の袖ヶ浦の石炭中止ように、市民の力が事業者の「石炭火力中止」という判断を後押しした事実があります。
事業者に賢明な経営判断をもとめ、声をあげていきましょう!
【連載!日々のくらしの裏側で】 石炭火力を考える東京湾の会の映像・インタビュー記事
FoE Japanでは2018年11月、横須賀、袖ヶ浦、蘇我を訪問。各会のメンバーにインタビューし、その声の一部を映像とインタビューにまとめました。ぜひご覧ください。
●インタビュー映像
【日々のくらしの裏側で】 〜神奈川県横須賀市久里浜〜 |
【日々のくらしの裏側で】 〜千葉県袖ヶ浦市〜 |
【日々のくらしの裏側で】 〜千葉県千葉市蘇我〜 |
●インタビュー記事
【横須賀】地元高校生の目線 | 【横須賀】あの公害を繰り返したくない | 【横須賀】きれいな空気は誰のもの? | 【袖ヶ浦】気候変動という危機を放置していいのか? |
【蘇我】企業の懐柔策に埋もれる蘇我住民の声 | 【蘇我】残すべき未来のために、一筆一筆の力を信じて。 | 【蘇我】一人のサッカーファンの願い | 【蘇我】本当に向き合うべき相手とは。 |
石炭火力を考える東京湾の会 (HPはこちら https://nocoal-tokyobay.net/)
石炭火力を考える東京湾の会は、2017 年 5 月に発足した、東京湾岸に新増設される石炭火力発電所の問題に取り組む市民グループの緩やかな連絡会です。4か所の建設計画地域の市民グループによって構成されています。
- 石炭火力を考える市原の会(千葉県市原市)
- 蘇我石炭火力発電所計画を考える会(千葉県千葉市) :詳細はこちら
- 袖ヶ浦市民が望む政策研究会(千葉県袖ヶ浦市) :詳細はこちら
- 横須賀石炭火力発電所建設について考える会(神奈川県横須賀市) :詳細はこちら
- 気候ネットワーク
- FoE Japan