【10/6 外務省前アクション】日本政府は軍政の見せかけの選挙実施Stopを!真の連邦制民主主義の確立に努力するミャンマーの人びとの支援を強化してください

※本日のアクションは、台風接近中で荒天の可能性があるため、9月1日(月)18:30~に順延します。#ミャンマー軍の資金源を断て
#JapanStopODAtoTheMyanmarJunta #NoMoreBusinessWithTheMyanmarJunta

日時: 2025年10月6日(月)18:30~19:30 
外務省前(最寄駅:霞ケ関駅)
※少雨決行(荒天の場合中止。最終的な実施判断は当日13時ごろまでに本サイトでお知らせ予定です。) 
※熱中症対策を各自でお願いいたします。
※オンライン中継も予定しています。

クーデターを起こしたミャンマー軍政は、「選挙」と称するものを強行し、自らの正統性を確保しようとしています。軍が予定する「選挙」は12月から1月に実施するとされ、軍が管理する連邦選挙管理委員会が選挙人名簿の最終化を進めています。しかしミャンマー軍政は、2015年と2020年に選挙に参加した40の政党の登録を抹消しました。これには、クーデター時に政権を担っていた国民民主連盟(NLD)も含まれます。軍の選挙管理委員会は、300あった郡区を軍に都合のいいように違法に改変したほか[1]、中止が発表された選挙区もあり、ミャンマー全土での「選挙」は行われません。

私たちは、8月1日の外務大臣談話で岩屋外務大臣が、ミャンマーでの危機が悪化しており、軍政が2025年12月に「選挙」を実施する計画であることについて深刻な懸念を表明したことを歓迎します[2]。

ミャンマーでは今も2万2千人以上の政治囚が解放されず、各地で空爆を含む暴力が続いている現状があります[3]。選挙が実施されれば、「ミャンマー国民による更なる強い反発を招きかねず、平和的解決がより困難になる」と、日本政府が懸念を表明しているとおり[2]、現状での選挙実施は、ミャンマーの人びとにとって受け入れ難いもので、それを日本政府が正しく認識していることは評価しています。

しかし、8月1日の談話には、残念な点もあります。談話はミャンマー軍政が緊急事態宣言を解除したタイミングで出されていますが、これは見せかけの選挙への道を整えるための一環でしかありません。岩屋外務大臣の談話には、(1)暴力の即時停止、(2)アウン・サン・スー・チー氏を含む被拘束者の解放、(3)民主的な政治体制の早期回復について、「緊急事態宣言が解除された今こそ、ミャンマー国軍側が真摯に対応することを切望します」、とありますが、軍が自らの都合で発した「緊急事態宣言」の解除を行ったのは、「選挙」に向けた手続きの一環です。更に、ミャンマー軍が起草した2008年憲法に基づいて行われる選挙では、ミャンマー軍の支配と抑圧の枠組みを今後も温存してしまいます。

ミャンマーの市民団体は「内戦として語られることが多いが、ミャンマーで起きているのは、多次元的かつ多分野的な運動を基盤とする全国規模の革命である」と、私たちにミャンマーの情勢への認識を改めるよう語りかけています。カレンニー州などでは、ボトムアップ型の代表機関や、民族抵抗組織(ERO)の既存の行政組織が統治を始めています[4]。

日本政府は、政府開発援助(ODA)による約7,396億円の円借款事業を未だに続けています。また、ODAだけでなく、公的資金を主な原資に投資を行う官民ファンドも、ミャンマーでの問題事業に出資などを行ったままです。軍と関わりの深い、クローニー(政商)企業と日本の官民ファンドの関係も問題です。

このような状況を踏まえ、私たちは日本政府がその発言に見合う持続的で正しい行動をとることを強く期待し、

  • 軍政の見せかけの選挙の実施を止めるため、また真の連邦制民主主義を確立しようと努力を続けているミャンマーの人びとの取り組みを支援する決然とした行動をとるために、ASEANや民主主義諸国と積極的かつ緊密に協働すること
  • 軍政の見せかけの選挙に対する国際社会からの反対を強めるために具体的な行動をとり、軍政がミャンマーの人びとに対して残虐犯罪を犯す能力を制限し、国境を拠点とするルートを経由して人道援助がもっとも弱い立場にあるコミュニティに届くようにすること
  • ミャンマー軍政に対するすべての関与と支援を直ちに停止し、連邦制民主主義をめざすミャンマーの人びとの取り組みを支援するため、民主派のステークホルダーや正当性のある代表と正式にかつ意義ある形で関与すること

に政府が取り組むよう求める要請書を提出します。また、「国際協力の日」でもある10月6日に、ミャンマー市民のために真に求められている「国際協力」とは何かを外務省に改めて問いかけます。ぜひご参加ください。

*注

[1] Progressive Voice. 
https://progressivevoicemyanmar.org/2025/06/19/sham-election-under-fire
[2] 外務省. 「緊急事態宣言解除を受けたミャンマー情勢について(外務大臣談話)」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/pageit_000001_00030.html
[3] 政治囚支援協会. https://aappb.org/ 政治囚支援協会." August, 2025 Monthly Chronology".
https://aappb.org/?p=34079
[4] メコン・ウォッチ. メコン開発メールニュース「カレンニーで成立する自治、国際社会は認識を改めるべきと報告書」(2024.12.12)
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20241212_01.html

呼びかけ団体 

メコン・ウォッチ、国際環境NGO FoE Japan、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、アーユス仏教国際協力ネットワーク、日本国際ボランティアセンター(JVC)、アジア太平洋資料センター(PARC)

問い合わせ先   

国際環境NGO FoE Japan Email: info@foejapan.org 電話: 03-6909-5983

#ミャンマー軍の資金源を断て これまでの要請・アクション

・2021年3月4日 【要請書】日本の対ミャンマー公的資金における国軍ビジネスとの関連を早急に調査し、クーデターを起こした国軍の資金源を断つよう求めます(35団体賛同)
・2021年4月1日 【共同要請書】ミャンマー国軍を利する日本政府の経済協力事業を直ちに停止するよう求めます(19団体賛同)(4月8日更新版:10団体賛同追加)
・2021年6月1日 【共同要請書】日本政府はミャンマーに対する経済協力事業の全面的な見直しを(42団体賛同)(6月7日更新版:2団体賛同追加)
・2021年8月1日 【共同声明】 ミャンマー:クーデターから半年 日本政府は国軍の暴挙を止めるための具体的な行動を(20団体賛同)
・2021年9月15日 【要請書】イェタグン・ガス田開発プロジェクトからミャンマー国軍に資金が流れないよう早急な措置を求めます
・2021年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 外務省前アクション
・2021年4月9日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション
・2021年4月13~19日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 連続アクション報告:日本の7政府機関・12企業への要請・アピール
・2021年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ミャンマーでの通信遮断=人権侵害をやめて!KDDI、住友商事前アクション報告
・2021年5月21日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ストップODA!ダイ・イン @ 外務省前
・2021年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「日本政府は Act Now!」官邸前アピール
・2021年6月18日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 人権侵害に加担しないで!ミャンマーでのガス事業 経産省・JX石油開発・三菱商事前アクション報告
・2021年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「ジェット燃料の軍事転用はない?」ENEOS前アクション /「独自のパイプ、錆びてませんか?」官邸前アピールの報告
・2021年8月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから半年。ミャンマー追悼と希望の集い @官邸前 ~ 自由と未来と民主主義のために!
・2021年9月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「クーデターから7ヶ月 現地情勢と日本の経済支援を振り返り、これからを考える」
・2021年10月1日(荒天により10月5日に順延) #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから8ヶ月@官邸前アクション 新政権はただちにミャンマー経済支援の見直しを!
・2021年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション ミャンマー情勢を見続けて9か月 新政権は今度こそ経済支援の方針転換を!
・2022年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 国軍によるクーデターから1年 日本政府に署名提出/官邸前アクション
・2022年3月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て イェタグン・ガス田開発から責任ある撤退を! 経産省・ENEOS・三菱商事前アクション 
・2022年3月22日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「日本関与のイェタグン・ガス田からの資金を問う」 
・2022年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー国軍が得する経済支援?まだ続けるなんて嘘でしょ ー 官邸前アクション 
・2022年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「脅かされるミャンマーの少数民族の命と暮らし 悪化する人権状況の報告」 
・2022年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 土地の賃料が国軍に?! 日本政府はYコンプレックス支援の即中止を ー 官邸前アクション
・2022年6月15日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから500日 ツイッターアクション
・2022年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府が秘密裏に国軍と「友好的な協議」?! 国軍への経済協力はあり得ないー 官邸前アクション
・2022年7月1日 内閣官房内閣審議官のミャンマー訪問に対する抗議と要請
・2022年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  日本政府はミャンマー国軍とお友達のままですか?ー総理官邸前アクション
・2022年9月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  人災は止められる 日本政府はイェタグン・ガス田から早期撤退と安全な閉鎖を!ー総理官邸前アクショ(雨天のため中止)
・2022年10月4日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  これって「国際協力」ですか?日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年10月4日 【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2022年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー追悼と希望の集い~日本政府はミャンマー国軍と手を切って!ー 官邸前アクション
・2022年12月5日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  大事なことなので何度でも言います!- 日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年12月5日【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  クーデターから2年 ~ 官邸前アクション「日本政府は対ミャンマー政策の再構築を!」
・2023年2月1日【共同声明】クーデターから2年 日本政府は対ミャンマー政策の再構築を
・2023年4月7日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  日本政府はミャンマーに対する人権外交の実現を!ー官邸前アクション
・2023年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府は、ミャンマー国軍の残虐な国際犯罪を止める側に立って!-外務省前アクション 
・2023年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  ミャンマー・クーデターから2年半実はASEANに丸投げ?日本の対ミャンマー政策は矛盾だらけ-官邸前アクション
・2023年10月3日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 新外相にもお伝えします!再び、対ミャンマー政府開発援助(ODA)の停止を求めます-外務省前アクション  
・2023年10月3日【要請書】改めて日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年12月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます-官邸前アクション
・2023年12月1日【要請書】「ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を日本政府に求めます
・2024年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年 今こそミャンマー軍を利する日本からの資金の流れを止めるべき!ー官邸前アクション

・2024年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 嘘でないなら裏がある? ミャンマー軍を利する日本の公的資金を止めて!ー官邸前アクション
・2024年5月28日 #ミャンマー国軍の資金源を断て オンライン署名「日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます」11,210筆提出 ー官邸前アクション 
・2024年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年半 繰り返し、日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めますー官邸前アクション
・2024年10月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国際協力70周年 ミャンマー軍を利する「協力」ではなく困難な人たちに届く援助を今すぐ! -外務省前アクション
・2024年10月4日【要請書】ミャンマーで困難な状況にある人びとに確実に届く国際協力を求めます
・2024年12月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国会議員のみなさまにお知らせします ミャンマー情勢と日本のミャンマー「支援」の現在地ー議員会館前アクション
・2025年4月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て ミャンマー軍のフェイク選挙に「NO!」を 日本政府に明確な意思表明を求めますー官邸前アクション
・2025年6月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て ミャンマー軍を利する日本の官民ファンドの事業を止めて!日本政府は責任ある撤退と説明をー官邸前アクション
・2025年9月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て 日本政府はミャンマー軍のもくろむインチキ選挙にNO!をー官邸前アクション

以上

 

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