【特別セミナー】日本の政策は東南アジアの脱炭素化を遅らせる~ASEAN市民の声
※こちらのセミナーは終了しました。発表資料等は下記プログラムからダウンロードできます。
日ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年を記念し、この12月には日ASEAN特別首脳会議等さまざまな催しが東京で予定されています。世界で急務とされている気候危機への対応の一環として、日本政府が推し進めている「アジア・ゼロエミッション共同体」(AZEC)構想に向けた話し合いも官民を交えて行われると見られています。
気候変動の影響で巨大台風や洪水、干ばつなどの災害が毎年つづき、社会的に脆弱な貧困層が深刻な被害を受けているアジアでは、災害に対する緊急及び継続的な支援とともに、公正なエネルギー移行と脱炭素化に向けた迅速な支援も必要とされています。特にガスを含む化石燃料の新規事業への支援を直ちに打ち切り、既存の石炭火力発電所の早期廃止に適切な支援を行うことが不可欠です。
しかし日本の官民は、「ゼロエミッション」や「脱炭素」と銘打ち、液化天然ガス(LNG)や水素、アンモニアの利用、炭素回収・貯留(CCS)など、いまだに化石燃料の利用を長引かせる技術の開発・導入を国内外で推進しています。
本セミナーでは、フィリピン、インドネシア、アジア地域でそれぞれ気候、環境、エネルギーの問題に取組んできた市民団体のスタッフに来日いただき、日本の官民がアジア各国で進めている「誤った気候変動対策」の現状と課題について報告いただきます。また公正かつ公平なエネルギー移行や脱炭素化に向けて取り組む東南アジア市民社会の声から、日本の支援の在り方を考えます。ふるってご参加ください。
セミナーの詳細
●日時: 2023年12月16日(土)14:00~16:00(開場13:30)
●開催形式: 会場とオンラインの同時開催
▼会場:東京会議室 貸会議室オフィス東京 L2会議室 /2階
【地図】https://maps.app.goo.gl/QVYLXdTfoTQykA1PA
【住所】東京都中央区京橋1-6-8コルマ京橋ビル2階
【最寄駅】東京駅八重洲口から徒歩5分、銀座線京橋駅から徒歩3分、都営浅草線宝町駅から徒歩3分
▼オンライン:Zoom
●申込(会場/オンライン共通):
こちらの参加申込みフォームからお申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Tqhiq8rrRcC7_W4aQ4T9ow
(会場参加を選択された方にも、Zoomリンクが届きますが、当日は会場に直接お越しください。)
●参加費: 無料
●プログラム:(予定。当日変更の可能性あり)
1.開催趣旨
2.アジアのエネルギー移行に向けた国際支援枠組みの概要と日本の方針
>発表資料
3.アジア市民社会からの報告とアピール(逐次訳あり)
1)化石燃料の未来に立ち向かう~再生可能エネルギーが豊富な東南アジアでガスによる遠回りの阻止を
アンジェリカ・ダカナイ氏/Center for Energy, Ecology, and Development(CEED)
>発表資料 >補足資料「フィリピン・イリハン LNG 輸入ターミナル事業 『環境社会配慮確認のための国際協力銀行ガイドライン』(JBIC ガイドライン)の異議申立制度に基づく住民の申立書(2023 年 12 月 4 日付) 概要」
2)エネルギー移行枠組みがインドネシアの環境・コミュニティに及ぼす脅威
レレ・クリスタント氏/WALHI (インドネシア環境フォーラム:FoEインドネシア)
>発表資料 >補足資料「インドネシア市民社会団体から日本政府に要請書提出:『インドネシアでの化石燃料の延命と環境・生活破壊は直ちに止めて―公正かつ公平なエネルギー移行に地域コミュニティと市民社会の意味ある参加を』」
3)(仮)日本が押し付ける誤った気候変動対策へのアジア市民社会のリアクション
アントン・ネメンゾ氏/Asian Peoples’ Movement on Debt and Development)(APMDD)
>発表資料 >補足資料「世界の市民団体から日本政府への公開書簡:脱化石燃料を実現する輝ける機会を日本は逃してはならない」
4.COP 28会期中及び日ASEAN特別首脳会議直前アクションの報告
>発表資料
5.質疑応答
●共催: 国際環境NGO FoE Japan、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、気候ネットワーク、メコン・ウォッチ
●協力: Fair Finance Guide Japan
●問合先: 国際環境NGO FoE Japan メールのお問合せはこちら 電話: 03-6909-5983