ツアー・イベント
第28回 緑化ツアー報告(5)
●緑化隊の声
―― 緑化活動と地元の農家の人、子供たち、政府関係の人との触れ合いを通して砂漠化の実態と、日々の生活をしつつ緑化活動に取り組む様子を垣間見ることができ、とても有意義な体験でした。参加メンバーにも恵まれ、交流ができたことも大きな財産になりました。砂漠化を促進させたのも人なら、緑化を進めているのも人ですよね。「地球を、美しく次の世代に引き継ぎたい」という想いと行動力は捨てたものではないと思います。
―― 4年前に植えた木々が育っている一方、砂に埋もれてしまった木も。しかし全体としては、緑が確実に広がり、良い方向に向かっているのを実感できました。
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遠い外国の砂漠に木を植えてきましたが、実は私の心の中の砂漠に木を植えてきたような気持ちです。一緒に作業をした内モンゴルの子どもたちの笑顔と28次隊の心意気が最良の肥やしになっています。
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みんなの地球なんだな~。が、1番の感想です。日本にいるから、日本人のもの。中国にいるから中国人のもの。そうじゃない。地球は地球人のものだ。同じ地球人の仲間として、中国内モンゴルでお手伝いできたことが素直にうれしかったです。
―― 実に、いい旅でした。参加8回目ですが、その都度新鮮です。構成メンバーがその都度違うので、それぞれ違ったハーモニーが、醸しだされて私にはそれが面白いのです。老若、男女、色んな職種、の混成チームが砂漠緑化という一つの協働作業にあたる。多様性と統一性の調和とでもいえば、いいのでしょうか。これが、何ともいいのですねえ。
現地から学ぶことも多いです。経済的には必ずしも豊かといえなくとも、三世代仲良く暮らし、自給自足の生活ができている。家具等、必要最小限度の物しか持たず、シンプルに暮らしているのは、むしろ人類の今後あるべき姿を先取りしている理想型と言えるのではないでしょうか。幸せに生きていく上で、何かということが、年齢を重ねてようやく見えてきますが、その答がここにあったというわけです。