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第28回 緑化ツアー報告(4)
●農牧民の暮らし
研究熱心なウリトンビリガさん |
村では半農半牧の暮らしに触れることもできました。住居の外には牛や豚を飼い、田畑もあります。米づくりに熱心なウリトンビリガさんは、苗代を作ったビニールハウスを見せてくれました。
居間にはどの家にも、冬の厳しい寒さに欠かせないオンドルがあります。台所で煮炊きすると煙が送られ床を温めます。必要なものしか持たず、井戸の水を大切に使う。知恵や工夫にあふれた村の暮らしに学ぶことがたくさんありました。
雨の午後にはダチンノール村へ行き、成田リーダーが村の人たちを紹介しました。「村でいちばんの問題児。でもいちばんの友だちです」と紹介したのは、いつも朗らかな笑顔で迎えてくれるチョロさんです。
以前、緑化地に家畜を入れていたチョロさんに、入れないようにお願いしたことがあります。放牧禁止の時期に、家畜のえさを買えなくてしかたなかったと話してくれて、緑化と生活の両立は、すぐにはむずかしいことや村のなかでも貧富の差があることを知ったのでした。
近年は、田んぼや畑の収穫が増え、暮らしは少しずつよくなったといいます。トラクターなど機械を使う人も増えました。チョロさんの家には大きな脱穀機があって驚きました。いつもほかの人たちが田植えを終えた頃になって、田んぼの準備をしていてだいじょうぶかなと思っていましたが、緑化も農牧業も、チョロさんのペースでしっかりやっているんだと感じました。
ダチンノールの村落へ |
家畜の飼料を貯蔵するサイロ |