ツアー・イベント
第24回 緑化ツアー報告
4月29日~5月4日、今年もゴールデンウィークに砂漠緑化ツアーを実施、24次隊16名が内モンゴルの村々を訪れました。
活動初日、ダチンノール村3期地区にやってきました。緑化を始めて10年目の今年、新たに緑化を開始した場所です。砂ばかりで、わずかに残る草もまだ茶色。例年は木々が芽吹き始める時期ですが、寒さの続いた現地にまだ新緑がみられません。
モンゴル服の小学生と植樹活動 藁を敷きこむ草方格づくり 砂の流動を抑えたい ポット苗づくり 夏まで苗畑で育てる |
子どもたちの元気な声が聞こえ、茶色の世界に鮮やかなピンクとブルーが目に飛び込んできました。地元の小学生がモンゴルの民族服をまとい、緑化活動に駆けつけてくれました。さっそく3~4人のチームに分かれて植樹作業スタート。
苗木を運び、穴を掘り、水を運び、ビニールポットに入ったマツを植える。すぐに要領をつかみ、見事なチームワークで作業が進みました。いちばん活躍したのは子どもたち。裾の長いモンゴル服をたなびかせ、苗木運びに水運びに走りまわっていました。
「大きな林ができた1期地区も、いまの3期地区のようだったんですよ。」隣接する2期、1期地区を歩き、これまで植えた木の成長、草の回復を、過去の写真を照らし合わせて見ていただきました。
続いて新規活動地ブッティルモ村へ。緑化隊との初めての共同作業に大勢の村の人が待っていました。
砂の流動のとまらない西ハイスカイ村では、村の子どもたちと草方格づくりに取り組みました。
>西ハイスカイ村の緑化活動
村の暮らしに触れ、町では買いものを楽しみ、自然保護区では豊かな森を散策。苗畑のある砂漠宿舎ではポット苗づくりにも協力、いろいろな緑化活動を経験していただきました。
「砂漠の緑化は途方もないことだと思っていたけど、前回からの変化がたくさん見られた。活動地も増えた。たくさんの住民が取り組んでいた。希望を持てました。」とは4年前にも参加したT君。
あっという間の6日間。ツアーは住民の取り組みのほんの少しのお手伝いにすぎないかもしれません。苗木を植え、ワラを敷きこみ、ともに緑化を思う。そんな心通うひとときに大きな意味があることを、住民も緑化隊も感じてくれといると思います。