トピック

誤った気候変動対策

近年、「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」という言葉を目にする機会が増えました。これらは「”温室効果ガスの排出量”ー”吸収量もしくは除去量”=ゼロ(”温室効果ガスの排出量”から”吸収量もしくは除去量”を差し引いた合計をゼロにする)」を意味します。温室効果ガスの排出を減らすために根本的に必要なことは、温室効果ガスを大量に排出する石炭やガスなど「化石燃料からの脱却」ですが、化石燃料の利用を許容し継続させてしまう「カーボンニュートラル」技術が「気候変動対策」として提案・推進されています。

たとえば「CCS(大気中から炭素を回収し貯蔵する技術)」や「DAC(大気中からCO2を直接回収する技術)、燃焼時にCO2を排出しない水素やアンモニアを「ゼロエミッション燃料」、つまり「排出のない燃料」として活用するといったものです。これらの技術は、実は排出削減に繋がらないため気候変動を食い止めないだけでなく、生物多様性の損失などそのほかの環境問題をさらに悪化させてしまう恐れがあります。そのため「誤った気候変動対策(false solutions)」と呼ばれます。
 

2022.09.262023.07.10

【ウェビナー on 国際アクションデー】気候変動の新たな脅威 〜大規模バイオマス発電の妄想(10/21)

2022.09.212023.07.10

【プレスリリース】14カ国47団体が日本のGX戦略に反対の声 化石燃料にまみれたGX戦略は脱炭素化を遅らせる

2022.09.212023.07.10

【共同声明】日本政府のGX戦略は化石燃料まみれ 水素・アンモニア混焼およびLNGのような「誤った対策」ではなく真の脱炭素支援を

2022.07.072024.07.05

原発とガスを「グリーン投資」に!?欧州議会が承認 「グリーンウォッシュのツール」「プーチンへの贈り物」批判の声続々 

2022.07.012023.07.10

【G7首脳会合コミュニケに対する声明】来年のG7議長国である日本は脱化石燃料に向け政策転換を

2022.06.282024.07.05

バイオマス発電の7つの不都合な真実

2022.06.232023.07.10

NGO共同声明:住民・市民運動の勝利!日本政府がマタバリ2及びインドラマユ石炭火力の支援中止を発表~アンモニア混焼やガス火力への転換も回避すべき~

2022.06.212022.06.21

オンラインセミナー:原発はグリーンか? 欧州のエネルギー事情とEUタクソノミーのゆくえ(7/1)

2022.06.132023.07.10

ポジションペーパー:「自然に基づく解決策」