クラファンはじめました!原発事故の風化を防ぎたい!「ふくしまミエルカPROJECT」の継続に皆さまのお力を

福島支援と脱原発2022.9.6

3・11から未来へ 被害者の権利を守り、原発のない社会をめざす

東日本大震災とそれに続く東電福島第一原発事故の発生から11年以上たちました。

事故は依然として収束・解決していません。

多くの人たちが故郷を奪われ、いまなお、避難生活を続けています。

私たち国際環境NGO FoE Japanは、福島原発事故と向き合い、被害者の権利確立のために取り組んできました。原発の真のコストを明らかにし、各地での脱原発運動とつながりながら、原発のない持続可能なエネルギー社会をめざしています。

事故被害を「見える化」する「ふくしまミエルカPROJECT」

着実に進む事故の風化。同時に、原発事故被害の「見えない化」も進んでいます。FoE Japanでは、原発事故から10年目を迎える2020年、事故被害を「見える化」し、国際的に情報を発信していく「ふくしまミエルカPROJECT」をはじめました。事故によって避難、帰還、居住継続している人たちなどのインタビュー映像や、事故被害やエネルギー政策をめぐるデータなどを集めた特設サイトを作成。また年に一回、これまで執筆したものをまとめた冊子「福島の今とエネルギーの未来」の発行や、国際シンポジウムの開催などを行っています。

これまではみなさまのご寄付によって運営を続けてきましたが、サイト継続のための運営費用や、映像の多言語による発信、新たな映像やインフォグラフの制作、広報費用などの資金が不足しているため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

活動の継続には、みなさまからのご支援を必要としております。

一人でも多くの方に仲間になっていただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

原発事故をめぐる被害者の証言原発事故をめぐる被害者の証言

<ダイジェスト映像>(名称掲載の許諾を得ています。)

「福島を見ていない人はこの現実を想定できないでしょう」

「一番聞きたくない言葉だね。絆とか復興なんていうのは。復興って、一旦元に戻ってから、さらに再びね、立ち上がることでしょ。元に戻らないのに、そこから立ち上がることなんて復興なんてありえない。」

「避難ってただ場所を移すということではなく、人生そのものを置いていかなくてはいけなかった」

「被ばくのリスクは一切語らない。本当に腹立たしい限りです」

「原発は故郷をうばった。分断を生み出した。二度とあってはならない」

ふくしまミエルカPROJECTより

福島第一原発事故による痛みや苦しみ、失われたもの、負わされたもの、それでも立ち上がろうとする人たち…。原発事故被害の「見える化プロジェクト」の一環として、こうした人たちのインタビュー映像を制作しています。

> 福島第一原発事故をめぐる15の証言  

ミエルカデータ

復興のかげで、福島原発事故の「見えない化」が進んでいます。避難者の数や実態、健康被害をはじめ、被害の実態や除染土など、原発事故の被害の実態が覆い隠されようとしています。あまり報道されることのない事故被害の現状を、データを集め図や解説を加えてわかりやすく発信しています。

> 原発・エネルギーをめぐる16のデータ

今もなお、少なくとも3万人以上の方が避難生活を余儀なくされています。(※)

住宅提供をはじめ公的な支援はすでに打ち切られ、避難者の中には家賃の支払いに苦しみ、孤独の中に取り残される人もいます。いくつかの自治体で避難者の実情把握のための調査が行われていますが、国による調査はおこなわれておらず、避難者がどのような状況におかれているか、断片的な情報しかありません。コロナ禍が、避難者の困窮にさらに追い打ちをかけている状況です。

> 詳しく知る

※福島県発表の直近の発表では、福島県内外の避難者数は30,231人(2022年4月)となっていますが、ここに含まれていない人も多く、この数字はかなり過小評価であるという指摘もあります。

原発はエネルギーの安定供給にも気候変動対策にもならない!

事故後、東日本の原発はすべて停止しました。全国で再稼働した原発は10基ですが、東日本では「原発ゼロ」の状況がすでに10年以上続いています。いったん再稼働した原発についても、トラブルや裁判の判決によって停止が相次いでいます。原発の建設費や安全対策費は急上昇し、もはや原発は「安定した電源」でも「安価な電源」でもなくなったのです。

この10年、エネルギーをめぐる世界の状況は劇的に変化しています。

安い電気と言われていた原発は、今や最も高い電気。再生可能エネルギーによる発電量が増え、さらにコストも安くなっています。

> 詳しく知る

原発を気候変動対策と位置付けする動きもありますが、原発は事故のリスクやコストが高く、解決不可能な核のごみを出します。東電福島第一原発事故の収束も見通せません。

いま求められているのは、省エネや地域主体の分散型な再生可能エネルギー、そして電力需給を柔軟に調整できる仕組みではないでしょうか。

ふくしまミエルカPROJECT を継続していきたい…
一緒に活動を支えてください!

あの事故から私たちは何をまなんだのでしょうか?

11年たつ今だからこそ
原発事故のこと
本当の意味での「復興」のこと
未来のエネルギーのことを皆さんと一緒に考えていきたいです。

クラウドファンディングを通して、より多くの方に私たちの活動や媒体について知っていただきたい。そして、原発も核もない平和な世界の実現に向けた活動を支える仲間となっていただけたらと願っています。

目標金額・資金使途 

みなさまからいただいた寄付金は、全て「ふくしまミエルカPROJECT」の運営費用や、被害者の証言映像、原発やエネルギーをめぐるわかりやすいインフォグラフの制作費、データ制作や翻訳作業などの資金に充てさせていただきます。 

FoE Japan 事務局長 満田 夏花より

あの日、国や東電が「絶対に安全」と言っていた原発が相次いで爆発しました。その衝撃をご記憶の方も多いでしょう。

時とともに事故の記憶は薄れ、事故がまだ続いていること、多くの人たちが事故の被害に苦しんでいることは、見えづらくなってきています。いや、意図的に「見えない化」されていると言っても過言ではありません。

11年前のあの日まで、社会全体が、電気の大量生産・大量消費を当然のこととして、原発を正当化する国や電力会社の宣伝を無意識に受け入れてきていました。事故を起こした福島原発で発電された電気は、東京を含む首都圏に送られ、使われていましたが、それを知る人はごくわずかです。そして今、事故の「見えない化」とともに、社会全体が事故前の状態に戻ろうとしているように思います。

原発は「気候変動対策」として積極的に位置づけられています。しかし、原発はコストが高く、3.11の事故の前からトラブル続きで、今も配管破断や冷却水漏れなどのトラブルやデータ隠しや改ざんなどのスキャンダルが絶えません。ウランの採掘から原発の運転、廃炉に至るまで、放射性廃棄物を生み出し、環境中に放射性物質を出し続けます。核のごみの処分場所は決まっておらず延々と検討が続いています。その他にも、被ばく労働が避けられないことなど、テロや戦争の標的となりうることなど、考えれば考えるほど、原発をこのまま使い続けてよいと思えません。しかし、これらのことは意外と知られていないのです。

悲惨な原発事故の記憶を風化させず「見える化」するため、また原発に関するさまざまな情報を伝えていくために、私たちができることはまだまだあると思っています。

みなさまのお力が必要です。ぜひ、このクラウドファンディングにご協力をお願いします。

特定寄附金による税制優遇について

本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

<内容>

個人の場合:2000円以上の寄附をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。

一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

<寄付金受領証明書の発行について>

寄附をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付致します。

証明書名義:READYFORアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。 

※名義・発送先は、原則としてご寄付時に入力したお届け先の宛名とアドレスとなります。 なお、ご寄付後に上記情報を変更することはできず、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金領収書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

証明書発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします

寄附の受領日(証明日):READYFORから実行者に入金された日となります。

証明書の発送日:2022年12月ごろを予定しています。

発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

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ご注意事項

  • 寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの寄付PRのために利用させていただく場合があります。
  •  リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。   
  •  ご寄付確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。 

プロジェクト実行責任者:ヘルテン・ランダル・アラン(FoE Japan)
プロジェクト実施完了日:2023/08/31

プロジェクト概要と集めた資金の使途
寄付金は、全て「ふくしまミエルカPROJECT」の運営資金に充てさせていただきます。  (WEBサイトの更新・データ制作・翻訳、「福島の今とエネルギーの未来2022」翻訳、2023年度版の制作・翻訳、映像コンテンツ制作、インフォグラフ制作、広報など)
リスク&チャレンジ
プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について必要金額と目標金額の差額は自己資金、または助成金によって補填いたします。万が一、自己資金でも確保できなかった場合は、プロジェクトが大きく変わらない範囲で規模を縮小するなどして対応し、返金はいたしかねます。