【6/1 官邸前アクション】日本政府・メディアのみなさんにお願いします。ミャンマー軍政を「新政府」と呼ばないでください!
#ミャンマー軍の資金源を断て
#JapanStopODAtoTheMyanmarJunta #NoMoreBusinessWithTheMyanmarJunta

| 日時: 2026年6月1日(月)18:30~19:30 場所: 総理官邸前(最寄駅:国会議事堂前駅) ※少雨決行(荒天の場合中止。最終的な実施判断は当日13時ごろまでに本サイトでお知らせ予定です。) ※オンライン中継も予定しています。 |
ミャンマー軍によるクーデターから5年と4ヶ月が経ちます。
ミャンマー軍政は昨年から「民政移管」と称する一連の手続きを進めました。死刑を含む重罪を課す選挙妨害防止の法などで人びとの言論や政治参加を抑圧し、政権与党であった国民民主連盟(NLD)を解党、野党を全て排除する状態を作り出した上で[1]、2025年12月から1月にかけて見せかけの選挙を実施しました。当然ですがその結果は、親軍政党である連邦団結発展党(USDP)の「圧勝」でした。
2026年4月、この見せかけの選挙で選出された議員で構成される連邦議会で、ミンアウンフライン前軍総司令官が、ミャンマーの「新大統領」に選出されました[2]。この体制の下で、ニョーソー将軍とナンニニアイェー氏の2名が「副大統領」となりました。ニョーソー大将は、人権侵害と2021年軍事クーデターへの関与によりEUなどから制裁対象となっています。彼は、軍の巨大な経済利権ネットワークにおいて重要な役割を果たしてきた人物とされています。また、ナンニニアイェー氏は、親軍政党のUSDPの党員を16年間務め、過激派仏教ナショナリズム団体である「民族・宗教保護協会(通称マバタ)」の支持者です[3]。
ミャンマーで連邦(国家)レベルの省庁は30あり、それぞれ30人の大臣を有していますが、そのうち17人はミャンマー軍の出身で、9人は親軍政党USDPの所属です。30人中26人(86%)は、軍の将校経験者かUSDPのメンバーです。また、30人の大臣のうち10人は、人権侵害や2021年クーデターへの関与を理由として制裁対象となっています[3]。
つまり、新しくできたとされる体制は、「新政権」として看板を掛け替えただけで、中身は2021年にクーデターを起こし不当にミャンマーを支配してきた体制と変わらず、何ら正当性はないものです。
そして今も、ミャンマー軍による残虐行為は続いています。クーデター以降2026年3月までで、ミャンマー軍は11,335回の空爆等を行っています。これらの攻撃で、5,478名の死亡と9,298名の負傷が確認され、160の医療施設、474の教育施設、720の宗教関係施設が破壊されています[4]。今も、空爆のニュースが毎日のようにミャンマーの独立系メディアで報道されています。
政治囚支援協会の調べでは、確認されただけでもこれまで8,000名以上の方が殺害され、更に未確認の死亡者も約4,800名いるとみられます[5]。これには、クーデター後の様々な問題で、十分な救援活動が受けられなかった2025年3月の地震の被害者や、クーデター後に起きた複数の災害の被害者は含まれていません。
この「新体制」が発足した後、クーデターで拘束されたウィンミン大統領が解放されました[6]。また、軍政はアウンサンスーチー国家顧問を刑務所から住居への軟禁としたと発表しましたが、子息のキム・アリス氏は、母親が生きている証拠さえ得ていないとインタビューに答えています[7]。アウンサンスーチー氏の他にも、1万4千人以上の政治囚が未だ解放されていません[5]。
日本政府は、この「新体制」を認めてはいないものの、明確に否定もしていません。2026年4月3日の内閣官房長官記者会見で木原官房長官は、ミャンマー情勢改善に向けた働きかけを強化すると述べました。その方向性は歓迎されますが、一方で、「他国の内政のことでコメントすることは差し控える」とも発言しています[8]。外務省は4月の国会で、「今後の議会を、政権を認めるかどうかについては、引き続き情勢を見極めながら適切に対応していきたいと考えております」と答弁し、今後の検討によっては、これらを認める可能性を残した発言をしています。
私たちは、日本の26の市民団体と共に、4月27日に「【要請書】ミャンマー軍主導の新体制の非承認と同国における武力紛争解決のための具体的な支援を求めます」を日本政府に提出しました。
https://www.mekongwatch.org/PDF/rq_20260427.pdf
この要請では、この体制を同国の正当な政府として承認しないと国際社会に表明することやASEAN諸国との協力を求めています。
また、要請書でも言及していますが、日本政府はクーデター以降も、政府開発援助(ODA)による約7,396億円の円借款事業を継続中です。公的資金を主な原資とする一部の官民ファンドや公的機関も、ミャンマーで軍のビジネスに関係する事業に出資や融資を行なったままであることにも懸念を持っています。
更に、この見せかけの「民政移管」が行われた後、ミャンマー軍の体制を「新政権」と称したり、ミンアウンフライン前軍総司令官を「新大統領」とする報道も日本で増えています。前述のように、ミャンマー軍の暴力は続いており、今現在ミャンマーで生じている混乱の主たる原因はミャンマー軍です。報道の内容でミャンマー軍を批判したとしても、軍の体制を「政権」、ミンアウンフライン前軍最高司令官を「大統領」と表してしまうと、言葉に引っ張られて、時間と共になし崩しにそれらが正当化されてしまうことを、私たちは深く憂慮します。
このような懸念があることを、メディアの皆さんに知っていただくため、また、選挙結果に基づいて発足したと主張するこの見せかけの政府を、日本政府が今後も承認しないことを求め、官邸前でアピールを行います。ぜひお集まりください。
*注
[1] プログレッシブ・ボイス. ブリーファー「ミャンマー軍政が計画する見せかけの選挙に関する最近の動き(2025/11/3)」
https://www.mekongwatch.org/PDF/Seminar20251106_BriefingPaper_ShamElection_JP.pdf
[2] JETRO. 「ミャンマーの新大統領に前国軍トップが選出」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/04/29636abeb19fedd3.html
[3] Burma Campaign UK. “Burma’s Rebranded Military Regime".
https://burmacampaign.org.uk/burma_briefing/burmas-rebranded-military-regime/
[4] 国民統一政府(NUG) 人権省. Aerial Attacks by Military Junta Data Dashboard
https://mohr.nugmyanmar.org/en/aerial-attacks-by-military-junta-data-dashboard/
[5] 政治囚支援協会. https://aappb.org/
[6]時事. 「ウィンミン前大統領を釈放」(2026/4/17)
https://www.jiji.com/jc/p?id=20260417172659-0090583414
[7]BBC. 「ミャンマーのアウンサンスーチー氏、住居軟禁に移行と軍が発表」
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4g8p23mll7o
[8] 令和8年4月3日(金)午後 内閣官房長官記者会見(録画)
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202604/3_p.html
[9]4月1日政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員会での立憲民主党石橋通宏議員の質問に対する答弁(第 221 回国会 参議院 政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員会 令和8年4月1日)
呼びかけ団体
メコン・ウォッチ、国際環境NGO FoE Japan、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、アーユス仏教国際協力ネットワーク、日本国際ボランティアセンター(JVC)、アジア太平洋資料センター(PARC)
問い合わせ先
国際環境NGO FoE Japan Email: info@foejapan.org 電話: 03-6909-5983
#ミャンマー軍の資金源を断て これまでの要請・アクション
・2021年3月4日 【要請書】日本の対ミャンマー公的資金における国軍ビジネスとの関連を早急に調査し、クーデターを起こした国軍の資金源を断つよう求めます(35団体賛同)
・2021年4月1日 【共同要請書】ミャンマー国軍を利する日本政府の経済協力事業を直ちに停止するよう求めます(19団体賛同)(4月8日更新版:10団体賛同追加)
・2021年6月1日 【共同要請書】日本政府はミャンマーに対する経済協力事業の全面的な見直しを(42団体賛同)(6月7日更新版:2団体賛同追加)
・2021年8月1日 【共同声明】 ミャンマー:クーデターから半年 日本政府は国軍の暴挙を止めるための具体的な行動を(20団体賛同)
・2021年9月15日 【要請書】イェタグン・ガス田開発プロジェクトからミャンマー国軍に資金が流れないよう早急な措置を求めます
・2021年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 外務省前アクション
・2021年4月9日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション
・2021年4月13~19日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 連続アクション報告:日本の7政府機関・12企業への要請・アピール
・2021年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ミャンマーでの通信遮断=人権侵害をやめて!KDDI、住友商事前アクション報告
・2021年5月21日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ストップODA!ダイ・イン @ 外務省前
・2021年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「日本政府は Act Now!」官邸前アピール
・2021年6月18日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 人権侵害に加担しないで!ミャンマーでのガス事業 経産省・JX石油開発・三菱商事前アクション報告
・2021年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「ジェット燃料の軍事転用はない?」ENEOS前アクション /「独自のパイプ、錆びてませんか?」官邸前アピールの報告
・2021年8月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから半年。ミャンマー追悼と希望の集い @官邸前 ~ 自由と未来と民主主義のために!
・2021年9月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「クーデターから7ヶ月 現地情勢と日本の経済支援を振り返り、これからを考える」
・2021年10月1日(荒天により10月5日に順延) #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから8ヶ月@官邸前アクション 新政権はただちにミャンマー経済支援の見直しを!
・2021年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション ミャンマー情勢を見続けて9か月 新政権は今度こそ経済支援の方針転換を!
・2022年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 国軍によるクーデターから1年 日本政府に署名提出/官邸前アクション
・2022年3月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て イェタグン・ガス田開発から責任ある撤退を! 経産省・ENEOS・三菱商事前アクション
・2022年3月22日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「日本関与のイェタグン・ガス田からの資金を問う」
・2022年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー国軍が得する経済支援?まだ続けるなんて嘘でしょ ー 官邸前アクション
・2022年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「脅かされるミャンマーの少数民族の命と暮らし 悪化する人権状況の報告」
・2022年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 土地の賃料が国軍に?! 日本政府はYコンプレックス支援の即中止を ー 官邸前アクション
・2022年6月15日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから500日 ツイッターアクション
・2022年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府が秘密裏に国軍と「友好的な協議」?! 国軍への経済協力はあり得ないー 官邸前アクション
・2022年7月1日 内閣官房内閣審議官のミャンマー訪問に対する抗議と要請
・2022年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府はミャンマー国軍とお友達のままですか?ー総理官邸前アクション
・2022年9月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 人災は止められる 日本政府はイェタグン・ガス田から早期撤退と安全な閉鎖を!ー総理官邸前アクショ(雨天のため中止)
・2022年10月4日 #ミャンマー国軍の資金源を断て これって「国際協力」ですか?日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年10月4日 【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2022年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー追悼と希望の集い~日本政府はミャンマー国軍と手を切って!ー 官邸前アクション
・2022年12月5日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 大事なことなので何度でも言います!- 日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年12月5日【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから2年 ~ 官邸前アクション「日本政府は対ミャンマー政策の再構築を!」
・2023年2月1日【共同声明】クーデターから2年 日本政府は対ミャンマー政策の再構築を
・2023年4月7日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府はミャンマーに対する人権外交の実現を!ー官邸前アクション
・2023年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府は、ミャンマー国軍の残虐な国際犯罪を止める側に立って!-外務省前アクション
・2023年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー・クーデターから2年半実はASEANに丸投げ?日本の対ミャンマー政策は矛盾だらけ-官邸前アクション
・2023年10月3日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 新外相にもお伝えします!再び、対ミャンマー政府開発援助(ODA)の停止を求めます-外務省前アクション
・2023年10月3日【要請書】改めて日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年12月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます-官邸前アクション
・2023年12月1日【要請書】「ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を日本政府に求めます
・2024年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年 今こそミャンマー軍を利する日本からの資金の流れを止めるべき!ー官邸前アクション
・2024年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 嘘でないなら裏がある? ミャンマー軍を利する日本の公的資金を止めて!ー官邸前アクション
・2024年5月28日 #ミャンマー国軍の資金源を断て オンライン署名「日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます」11,210筆提出 ー官邸前アクション
・2024年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年半 繰り返し、日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めますー官邸前アクション
・2024年10月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国際協力70周年 ミャンマー軍を利する「協力」ではなく困難な人たちに届く援助を今すぐ! -外務省前アクション
・2024年10月4日【要請書】ミャンマーで困難な状況にある人びとに確実に届く国際協力を求めます
・2024年12月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国会議員のみなさまにお知らせします ミャンマー情勢と日本のミャンマー「支援」の現在地ー議員会館前アクション
・2025年4月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て ミャンマー軍のフェイク選挙に「NO!」を 日本政府に明確な意思表明を求めますー官邸前アクション
・2025年6月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て ミャンマー軍を利する日本の官民ファンドの事業を止めて!日本政府は責任ある撤退と説明をー官邸前アクション
・2025年9月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て 日本政府はミャンマー軍のもくろむインチキ選挙にNO!をー官邸前アクション
・2025年10月6日 #ミャンマー軍の資金源を断て 日本政府は軍政の見せかけの選挙実施Stopを!真の連邦制民主主義の確立に努力するミャンマーの人びとの支援を強化してくださいー外務省前アクション
・2025年12月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て新内閣にもお伝えします ミャンマー軍の見せかけの「選挙」による非合法軍政ロンダリングにNOを!ー官邸前アクション
・2026年1月30日 #ミャンマー軍の資金源を断て クーデターから5年―新政権はミャンマー軍の偽りの民政化を認めず民主主義を守る側に立ってください!-官邸前アクション
・2026年4月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て 空爆の続くミャンマー 日本政府は軍政の嘘で固められた「民政移管」に騙されないで!-官邸前アクション