ミャンマー軍のフェイク選挙に「NO!」を 日本政府に明確な意思表明を求めますー官邸前アクション

#ミャンマー軍の資金源を断て
#JapanStopODAtoTheMyanmarJunta #NoMoreBusinessWithTheMyanmarJunta

日時: 2025年4月1日(火)18:30~19:30 
官邸前(最寄駅:国会議事堂前駅)
 ※少雨決行(荒天の場合中止。最終的な実施判断は当日正午に本サイトでお知らせ予定です) 
※感染症対策は各自にてお願いします ※オンライン中継も予定しています

2021年2月1日に軍がクーデターを起こしたミャンマーでは、ミャンマー軍が不法に国を支配しようとしているため、4年2ヶ月にもわたり混乱と殺戮をもたらしています。

この間、確認されているだけでもミャンマー軍によって6,435人が殺害され(2025年3月21日時点 政治囚支援協会)、350万人を超える人びとが国内避難民となっています(2025年3月3日時点)。軍の体制に不当に拘束されている人たちは、ここ数年、2万人以上で推移しています。

ミャンマー軍の統制下にある国営メディアは、ミンアウンフライン軍最高司令官が3月7日に「自由で公正な選挙を行う」と述べ、「今年の12月か来年1月に実施する計画だ」と発言したと報道しました[1]。地上戦で敗北を続けるミャンマー軍の支配地域は、国土の14%しかないという指摘も出ています[2]。軍事的に不利となった軍は、クーデター以降、空爆を繰り返し2024年10月までに確認されているだけで7千回にも及び[3]、今も続いています。

各地で戦闘が激化し、数百万人が避難民となり住む場所を追われ、政治的な発言の自由もない上に、前回の選挙で圧勝した与党の国民民主連盟(NLD)は、2023年3月にミャンマー軍により政党登録を抹消されており、選挙に参加できません。独立系シンクタンクのデータによれば、軍の体制による「恩赦」が繰り返され10万人が釈放されていますが、そのうち政治囚の割合はたった8.6%です[4]。

人びとを殺害し、住む場所から追い立てているミャンマー軍が実施するものが「自由で公正な選挙」にはなりえません。また現状、軍は多くの支配地域を失っています。一方で、ミャンマー軍に抵抗する人びとは、カレンニー州をはじめ各地で自治を確立しつつあります[5]。

日本政府はミャンマー軍の体制の下で、政府開発援助(ODA)による約7,396億円の円借款事業を未だに続けています。継続ODA事業については、「クーデター前に、NLDを中心とする政権との間において国際約束を締結した案件」であり、「ミャンマー国民の生活向上や経済発展に貢献することや、人道的なニーズに対応することを目的とする」ためと外務省は説明していますが、受注企業が事業契約を一方的に解約すると、多額の違約金支払を求められたり、法的に訴えられたりする可能性があるとも指摘し[6]、本当にミャンマーの人びとのための援助なのか疑問が生じる状況です。中には、バゴー橋建設のように、サプライチェーンに軍系企業が含まれるものもあります[7]。

また、軍の兵器などを調達する兵站局と、現地企業を通して土地賃貸の契約を交わしているヤンゴンの軍事博物館跡地再開発事業(通称Yコンプレックス)には、国土交通省が所管する官民ファンド、海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)が出資と債務保証を行なっています。この事業には、財務省所管の国際協力銀行(JBIC)も日本の民間銀行と協調融資を行なっています。

私たちは、ミャンマー軍の体制が実施しようとしている「選挙」と称するものについて、日本政府は支持しないと公式に表明すること、日本政府が国民統一政府(NUG)や少数民族地域の各グループ、また市民グループなど幅広いステークホルダーと対話することなどを求め、4月1日に「共同声明:日本政府はミャンマーで行われようとしている虚偽の選挙を認めず、ミャンマーとの関係を再構築してください」を発出し、官邸前でアピールを行います。

ぜひ取材・ご参加をお願いします。

*注
[1] Global New Light of Myanmar. 2025年3月8日報道
[2] 戦略研究所(ISP)の報告.
[3]ISP.
[4]戦略研究所(ISP). Political Prisoners Made Up 8.6 Percent of 16 Amnesties
[5] 「カレンニーで成立する自治、国際社会は認識を改めるべきと報告書」.メコン河開発メールニュース
[6] 参議院決算委員会(2024/5/20)議事録。
[7]「【声明】日本政府は、ミャンマー軍を利するバゴー橋建設事業の建設完了に伴う留保金の支払いを 止めるべき(2024/6/13)」参照。

呼びかけ団体 

メコン・ウォッチ、国際環境NGO FoE Japan、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、アーユス仏教国際協力ネットワーク、日本国際ボランティアセンター(JVC)、アジア太平洋資料センター(PARC)

問い合わせ先   

国際環境NGO FoE Japan

 Email: info@foejapan.org 電話: 03-6909-5983

#ミャンマー軍の資金源を断て これまでの要請・アクション

・2021年3月4日 【要請書】日本の対ミャンマー公的資金における国軍ビジネスとの関連を早急に調査し、クーデターを起こした国軍の資金源を断つよう求めます(35団体賛同)
・2021年4月1日 【共同要請書】ミャンマー国軍を利する日本政府の経済協力事業を直ちに停止するよう求めます(19団体賛同)(4月8日更新版:10団体賛同追加)
・2021年6月1日 【共同要請書】日本政府はミャンマーに対する経済協力事業の全面的な見直しを(42団体賛同)(6月7日更新版:2団体賛同追加)
・2021年8月1日 【共同声明】 ミャンマー:クーデターから半年 日本政府は国軍の暴挙を止めるための具体的な行動を(20団体賛同)
・2021年9月15日 【要請書】イェタグン・ガス田開発プロジェクトからミャンマー国軍に資金が流れないよう早急な措置を求めます
・2021年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 外務省前アクション
・2021年4月9日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション
・2021年4月13~19日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 連続アクション報告:日本の7政府機関・12企業への要請・アピール
・2021年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ミャンマーでの通信遮断=人権侵害をやめて!KDDI、住友商事前アクション報告
・2021年5月21日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ストップODA!ダイ・イン @ 外務省前
・2021年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「日本政府は Act Now!」官邸前アピール
・2021年6月18日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 人権侵害に加担しないで!ミャンマーでのガス事業 経産省・JX石油開発・三菱商事前アクション報告
・2021年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「ジェット燃料の軍事転用はない?」ENEOS前アクション /「独自のパイプ、錆びてませんか?」官邸前アピールの報告
・2021年8月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから半年。ミャンマー追悼と希望の集い @官邸前 ~ 自由と未来と民主主義のために!
・2021年9月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「クーデターから7ヶ月 現地情勢と日本の経済支援を振り返り、これからを考える」
・2021年10月1日(荒天により10月5日に順延) #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから8ヶ月@官邸前アクション 新政権はただちにミャンマー経済支援の見直しを!
・2021年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション ミャンマー情勢を見続けて9か月 新政権は今度こそ経済支援の方針転換を!
・2022年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 国軍によるクーデターから1年 日本政府に署名提出/官邸前アクション
・2022年3月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て イェタグン・ガス田開発から責任ある撤退を! 経産省・ENEOS・三菱商事前アクション 
・2022年3月22日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「日本関与のイェタグン・ガス田からの資金を問う」 
・2022年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー国軍が得する経済支援?まだ続けるなんて嘘でしょ ー 官邸前アクション 
・2022年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「脅かされるミャンマーの少数民族の命と暮らし 悪化する人権状況の報告」 
・2022年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 土地の賃料が国軍に?! 日本政府はYコンプレックス支援の即中止を ー 官邸前アクション
・2022年6月15日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから500日 ツイッターアクション
・2022年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府が秘密裏に国軍と「友好的な協議」?! 国軍への経済協力はあり得ないー 官邸前アクション
・2022年7月1日 内閣官房内閣審議官のミャンマー訪問に対する抗議と要請
・2022年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  日本政府はミャンマー国軍とお友達のままですか?ー総理官邸前アクション
・2022年9月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  人災は止められる 日本政府はイェタグン・ガス田から早期撤退と安全な閉鎖を!ー総理官邸前アクショ(雨天のため中止)
・2022年10月4日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  これって「国際協力」ですか?日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年10月4日 【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2022年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー追悼と希望の集い~日本政府はミャンマー国軍と手を切って!ー 官邸前アクション
・2022年12月5日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  大事なことなので何度でも言います!- 日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年12月5日【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  クーデターから2年 ~ 官邸前アクション「日本政府は対ミャンマー政策の再構築を!」
・2023年2月1日【共同声明】クーデターから2年 日本政府は対ミャンマー政策の再構築を
・2023年4月7日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  日本政府はミャンマーに対する人権外交の実現を!ー官邸前アクション
・2023年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府は、ミャンマー国軍の残虐な国際犯罪を止める側に立って!-外務省前アクション 
・2023年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て  ミャンマー・クーデターから2年半実はASEANに丸投げ?日本の対ミャンマー政策は矛盾だらけ-官邸前アクション
・2023年10月3日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 新外相にもお伝えします!再び、対ミャンマー政府開発援助(ODA)の停止を求めます-外務省前アクション  
・2023年10月3日【要請書】改めて日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年12月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます-官邸前アクション
・2023年12月1日【要請書】「ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を日本政府に求めます
・2024年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年 今こそミャンマー軍を利する日本からの資金の流れを止めるべき!ー官邸前アクション

・2024年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 嘘でないなら裏がある? ミャンマー軍を利する日本の公的資金を止めて!ー官邸前アクション
・2024年5月28日 #ミャンマー国軍の資金源を断て オンライン署名「日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます」11,210筆提出 ー官邸前アクション 
・2024年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年半 繰り返し、日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めますー官邸前アクション
・2024年10月1日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国際協力70周年 ミャンマー軍を利する「協力」ではなく困難な人たちに届く援助を今すぐ! -外務省前アクション
・2024年10月4日【要請書】ミャンマーで困難な状況にある人びとに確実に届く国際協力を求めます
・2024年12月2日 #ミャンマー軍の資金源を断て 国会議員のみなさまにお知らせします ミャンマー情勢と日本のミャンマー「支援」の現在地ー議員会館前アクション

以上

 

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