【ウェビナーのご案内】影響に直面する人びと:JBICのガス投融資がもたらす地域社会と環境への損害

脱化石燃料2024.10.11

世界が前例のない気候危機に直面する中、化石燃料からの脱却はこれまで以上に急務となっています。しかし日本は、国際協力銀行(JBIC。日本政府100%出資)を通じて、何十億ドルもの資金を化石燃料ガス事業の拡大に注ぎ込み、気候変動と闘う世界的な取り組みをまさに台無しにしています。これらの事業は、地球温暖化を加速させるだけでなく、生態系を破壊し、地域コミュニティの健康と生計手段に被害をもたらし、基本的人権を侵害しています。

天然ガスとしばしば呼ばれる化石燃料ガスは、温室効果ガス排出の主な要因となっています。科学は明確です。壊滅的な影響を避けるためには、地球の気温上昇を1.5℃に抑えなければなりません。しかし、液化天然ガス(LNG)事業を含む化石燃料インフラの継続的な拡大は、この目標の達成をほぼ不可能なものにしてしまいます。

世界各地でこうした被害をもたらしているLNG事業において、JBICは資金提供の主導的な役割を果たしてきました。モザンビークでは、JBICが35億ドルを融資しているLNG事業が数千人の住民に経済的な影響を及ぼし、深刻な人権侵害を引き起こしています。フィリピンでは、JBICが出資で関わるLNG基地が重要な海洋生態系を汚染し、漁業などの沿岸資源に依存する数百万人の生計手段を脅かしています。同様の破壊的影響は、カナダ、インドネシア、バングラデシュ、タイ、オーストラリア、ベトナム、米国などの国々でも見られ、JBICが資金提供する事業は、生物多様性、地域コミュニティや先住民族の健康、生活様式を脅かしています。

今回のウェビナーでは、JBICの化石燃料ガスへの投融資がもたらす深刻な影響について、これらの事業により直接的な影響を受けている人々の生の声を交えて、各国のスピーカーからお話を伺います。

また、日本のLNG投融資が世界的に深刻な影響を及ぼしていることを明らかにする、最新の報告書の発行も予定しています。報告書の主な調査結果をぜひお聞きください。

ウェビナーは英語と日本語の同時通訳が入ります。

日時

2024年10月18日(金)日本時間午後6:00~7:30(GMT+9)

登録方法

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問い合わせ先   

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