国会議員のみなさまにお知らせします ミャンマー情勢と日本のミャンマー「支援」の現在地ー議員会館前アクション
#ミャンマー軍の資金源を断て
#JapanStopODAtoTheMyanmarJunta #NoMoreBusinessWithTheMyanmarJunta
日時: 2024年12月2日(月) 18:30~19:30 衆議院第2議員会館前 (最寄駅:永田町駅・国会議事堂前駅) ※少雨決行(荒天の場合中止。最終的な実施判断は当日正午に上記サイト(QRコード)でお知らせ予定です) ※感染症対策は各自にてお願いします ※オンライン中継も予定しています |
ご存知でしょうか?ミャンマーでは、
- ミャンマー軍のクーデター以降、軍によって子どもを含む約6,000名もの人が殺害されています(数千人の未確認死亡者は含まれず)
- 国内避難民は310万人以上。国民の半数が人道支援の必要な状況に追い込まれています。
- 不当に拘束された人は2万人以上。拘束場所や刑務所内では、拷問、レイプも行われています。
- ミャンマー軍には統治能力はありません。少数民族革命勢力と人々の抵抗で、ミャンマー軍の支配地域は国土の14%程度となっています。
- それでも日本政府は7,396億円の政府開発援助(ODA)の円借款事業を今も継続し、インフラ整備を続けています。
- 日本政府は2013年におよそ5千億円ものODA債務を帳消しにしました。現在のミャンマーの対日債務は3,015億円で、現行の円借款事業が全て実施されれば債務は1兆円規模となります。ミャンマーの経済成長率は、クーデター後、2021年にー10.5%に下落し低迷を続けています。
- ODAによるバゴー橋建設事業では、軍系企業に支払いが続いています。
- ODA以外の公的資金では、日本政府はミャンマーの兵站局に土地の賃料を支払う事業に関与しています。兵站局は米英加の制裁対象です。
- 国連を通した日本の人道支援も、ミャンマー市民から疑義を持たれています。支援実施者のミャンマー赤十字が、軍の影響力の強い団体だからです。
ミャンマーでは、2021年2月1日にミャンマー軍がクーデターを起こしてから、3年10ヶ月にもわたり、軍は違法な状態で国を支配し、人びとを殺戮し、不当に拘束した人たちを拷問やレイプで苦しめています。今年5月の時点で、軍の安定した支配下にある郡とその人口は、国土の14%、人口比率で32%にしかならないという分析も出ています。陸上での支配地域を徐々に失っている軍は、空爆を続けています。それには子どもを含む民間人が巻き込まれています。
ミャンマー軍によって殺害された人は確認されているだけでもおよそ6,000人、死亡の詳細が未確認の方も約2,600人で、今も2万人以上の人たちが不当に拘束されたままです(11月xx日時点。政治囚支援協会調べ)。クーデター以降、国内避難民は増え続け、推定で310万人を超えています。このようなミャンマー軍の体制を正式な国家として承認した国はありませんが、ミャンマー軍は中国の協力をとりつけ、選挙と称するものを強行しようとしています。
2022年までのミャンマーのODA債務は、3,015.35億円に達しています。クーデターにより、契約先である選挙で選ばれたミャンマー政府が実質的には消滅したにもかかわらず、日本政府は既存のODA(政府開発援助)案件を継続したままです。その総額は7,396億円にものぼるため、これらが終われば、ミャンマーの対日債務は1兆円規模となります。実施中ODAの中には、バゴー橋建設のように軍系企業に利益をもたらすものがあります。橋は完成し、残る留保金を支払い中です。また、日本政府が貸し出したODA資金がミャンマーの金融機関にプール・管理される「ツーステップローン」という形のODAがありますが、その資金は金融機関を支配下に置くミャンマー軍の管理下に入ってしまう恐れがあります。
円借款は、日本に返済してもらわなければなりません。しかしクーデター以降、経済成長率は急減し、通貨価値も大幅に下落し、今後返済が滞る可能性があります。また、ミャンマー軍の資金源となっている、またはその可能性が十分にあるODAの返済を、軍による深刻な人権侵害や残虐行為に苦しむミャンマーの人びとに強いることになります。仮に過去のように債務を帳消しにすれば、日本国民が損失を負うことになります。
2024年3月、タイ政府とミャンマーの赤十字社が人道支援を実施しましたが、これに対し、カレン民族の市民社会組織最大のネットワーク、カレン平和支援ネットワーク(KPSN)は、「ミャンマー軍の国家統治評議会(SAC)が広報のために人道支援を利用することを許した」と報告しています。援助を担うミャンマー赤十字がミャンマー軍の高官らが深く関わる組織であることも、以前から指摘されています。国連など国際機関を通した日本の援助も、ミャンマー赤十字を通して行われているため、その効果に疑問が挟まれています。在日ミャンマー人や日本の市民グループは、軍を通さない国境越えの支援を既に実現しています。
日本政府は、過去に、ミャンマーの軍事政権に援助を提供し、返済されなかった債務の多くを免除し、間接的にミャンマー軍の体制を支えてきました。今、ミャンマーで命の危機にさらされている人びとを救うため、日本政府は、まだできることがあります。それにはまず、ミャンマーの支援を見直し、誰を助けるのか、その方針を明確に示すことが重要です。
多くの方が、日本政府に問いかけてくださることを望みます。
「この支援は、本当にミャンマーのためなのか。そして、日本の将来に資するのか」と。
呼びかけ団体
メコン・ウォッチ、国際環境NGO FoE Japan、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、アーユス仏教国際協力ネットワーク、日本国際ボランティアセンター(JVC)
協力団体
アジア太平洋資料センター(PARC)
問い合わせ先
国際環境NGO FoE Japan
Email: info@foejapan.org 電話: 03-6909-5983
#ミャンマー軍の資金源を断て これまでの要請・アクション
・2021年3月4日 【要請書】日本の対ミャンマー公的資金における国軍ビジネスとの関連を早急に調査し、クーデターを起こした国軍の資金源を断つよう求めます(35団体賛同)
・2021年4月1日 【共同要請書】ミャンマー国軍を利する日本政府の経済協力事業を直ちに停止するよう求めます(19団体賛同)(4月8日更新版:10団体賛同追加)
・2021年6月1日 【共同要請書】日本政府はミャンマーに対する経済協力事業の全面的な見直しを(42団体賛同)(6月7日更新版:2団体賛同追加)
・2021年8月1日 【共同声明】 ミャンマー:クーデターから半年 日本政府は国軍の暴挙を止めるための具体的な行動を(20団体賛同)
・2021年9月15日 【要請書】イェタグン・ガス田開発プロジェクトからミャンマー国軍に資金が流れないよう早急な措置を求めます
・2021年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 外務省前アクション
・2021年4月9日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション
・2021年4月13~19日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 連続アクション報告:日本の7政府機関・12企業への要請・アピール
・2021年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ミャンマーでの通信遮断=人権侵害をやめて!KDDI、住友商事前アクション報告
・2021年5月21日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ ストップODA!ダイ・イン @ 外務省前
・2021年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「日本政府は Act Now!」官邸前アピール
・2021年6月18日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 人権侵害に加担しないで!ミャンマーでのガス事業 経産省・JX石油開発・三菱商事前アクション報告
・2021年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ 「ジェット燃料の軍事転用はない?」ENEOS前アクション /「独自のパイプ、錆びてませんか?」官邸前アピールの報告
・2021年8月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから半年。ミャンマー追悼と希望の集い @官邸前 ~ 自由と未来と民主主義のために!
・2021年9月2日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「クーデターから7ヶ月 現地情勢と日本の経済支援を振り返り、これからを考える」
・2021年10月1日(荒天により10月5日に順延) #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ クーデターから8ヶ月@官邸前アクション 新政権はただちにミャンマー経済支援の見直しを!
・2021年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 官邸前アクション ミャンマー情勢を見続けて9か月 新政権は今度こそ経済支援の方針転換を!
・2022年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 国軍によるクーデターから1年 日本政府に署名提出/官邸前アクション
・2022年3月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て イェタグン・ガス田開発から責任ある撤退を! 経産省・ENEOS・三菱商事前アクション
・2022年3月22日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「日本関与のイェタグン・ガス田からの資金を問う」
・2022年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー国軍が得する経済支援?まだ続けるなんて嘘でしょ ー 官邸前アクション
・2022年5月13日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ~ オンラインセミナー「脅かされるミャンマーの少数民族の命と暮らし 悪化する人権状況の報告」
・2022年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 土地の賃料が国軍に?! 日本政府はYコンプレックス支援の即中止を ー 官邸前アクション
・2022年6月15日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから500日 ツイッターアクション
・2022年7月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府が秘密裏に国軍と「友好的な協議」?! 国軍への経済協力はあり得ないー 官邸前アクション
・2022年7月1日 内閣官房内閣審議官のミャンマー訪問に対する抗議と要請
・2022年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府はミャンマー国軍とお友達のままですか?ー総理官邸前アクション
・2022年9月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 人災は止められる 日本政府はイェタグン・ガス田から早期撤退と安全な閉鎖を!ー総理官邸前アクショ(雨天のため中止)
・2022年10月4日 #ミャンマー国軍の資金源を断て これって「国際協力」ですか?日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年10月4日 【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2022年11月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー追悼と希望の集い~日本政府はミャンマー国軍と手を切って!ー 官邸前アクション
・2022年12月5日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 大事なことなので何度でも言います!- 日本政府は実施中の対ミャンマーODAを止めて!ー 外務省前アクション
・2022年12月5日【要請書】日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから2年 ~ 官邸前アクション「日本政府は対ミャンマー政策の再構築を!」
・2023年2月1日【共同声明】クーデターから2年 日本政府は対ミャンマー政策の再構築を
・2023年4月7日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府はミャンマーに対する人権外交の実現を!ー官邸前アクション
・2023年6月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 日本政府は、ミャンマー国軍の残虐な国際犯罪を止める側に立って!-外務省前アクション
・2023年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー・クーデターから2年半実はASEANに丸投げ?日本の対ミャンマー政策は矛盾だらけ-官邸前アクション
・2023年10月3日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 新外相にもお伝えします!再び、対ミャンマー政府開発援助(ODA)の停止を求めます-外務省前アクション
・2023年10月3日【要請書】改めて日本政府の対ミャンマーODAの停止を求めます
・2023年12月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます-官邸前アクション
・2023年12月1日【要請書】「ミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を日本政府に求めます
・2024年2月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年 今こそミャンマー軍を利する日本からの資金の流れを止めるべき!ー官邸前アクション
・2024年4月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て 嘘でないなら裏がある? ミャンマー軍を利する日本の公的資金を止めて!ー官邸前アクション
・2024年5月28日 #ミャンマー国軍の資金源を断て オンライン署名「日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めます」11,210筆提出 ー官邸前アクション
・2024年8月1日 #ミャンマー国軍の資金源を断て クーデターから3年半 繰り返し、日本政府にミャンマー軍を利するODAと公的資金供与事業の停止を求めますー官邸前アクション
・2024年10月1日【#ミャンマー軍の資金源を断て】 国際協力70周年 ミャンマー軍を利する「協力」ではなく困難な人たちに届く援助を今すぐ! -外務省前アクション
・2024年10月4日【要請書】ミャンマーで困難な状況にある人びとに確実に届く国際協力を求めます
以上