COP15 (コペンハーゲン会合)
リアルCOP
12月15日
寒いだなんて、言わないで >音声・原文
~クライメート・ジャスティス(気候の公平性)へための「洪水」~
気候変動枠組条約第15回締約会議(COP15)開始以来、耐え難いほどの寒いさが続いていたコペンハーゲンに初めて太陽が顔を見せた先週の土曜日、10万人以上を動員して、パーリメント広場から国連会場のベラセンターまでの「Climate Justice Now!(気候の公平性を今!)」を掲げたデモ行進がありました。
世界中から集まった市民が「世界のシステムの変革を!」,「気候の公平性を」、「団結した人は挫折しない」などのメッセージを何カ国語もで数え切れないぐらいの回数を唱えながら、何キロも歩きました。
あたかも不穏分子を扱うように何百人もの警官隊に取り囲まれながらも、デモ行進は極めて平和的に行なわれながらも、参加者は要求の声を止めることなく訴え続けました。これまでの気候変動の解決を訴えるデモンストレーションの中でも、最大級の規模となりました。
農民、先住民、環境活動家、女性グループ、気候変動の影響を受ける途上国の人々、様々な活動家、そして一般市民が、メッセージを唱え、民衆の力に喜びを感じながらデモ行進に参加しました。
警官たちは、いわゆる「ブラック・ブロック」と呼ばれる、ヨーロッパに数か所の活動拠点を持つアクション・グループに対して非常線を張っていました。結果、400名以上の人が逮捕され、その中には平和的にデモに参加している活動家も含まれてしまいました。ブラック・ブロックは、私たちが知る限りでは特に被害をもたらすことはありませんでした。逮捕された人々の大半がその日のうちに釈放されたとのことです。
FoEインターナショナルでは、FoEデンマーク(NOAH)のリーダーシップにより、世界各地のFoEサポーター5000名を、コペンハーゲンでの「クライメート・ジャスティス(気候の公平性)のための洪水」アクションに動員しました。
国連、政府の意思決定者に、明確なメッセージを送るべく、クライメート・ジャスティスナウ(気候の公平性を今)」と「カーボン・オフセットはNO!」をスローガンに、アクションの参加者は人間の波を形取るような青い服をまといました。
先進国が南の国々での環境社会に影響を及ぼす非持続可能なプロジェクトに資金を与え、それによって自分たちの温室効果ガス排出を削減しているとし、自国内での排出削減を怠るカーボン・オフセットは、不公平であり、実質的な削減に結びつきません。こういったプロジェクトの対象には、単一植林、大規模ダム、炭素回収貯蔵なども含まれます。
「クライメート・ジャスティス(気候の公平性)のための洪水」は、FoEインターナショナル代表ニィモ・バッセイとLa Via Campecinaのジェネラルコーディネーターのヘンリー・サラッジ氏、さらに、女性団体のアマポロ・ミシアーノのスピーチの後、市民イベント「気候フォーラム」の外で始まりました。
「洪水」アクションでは、気候変動で直接的に被害を被ったり、カーボン・オフセット等の間違った対策により苦められるコミュニティからのメッセージも紹介されました。FoEインターナショナルが集めたこれらのメッセージは気候フォーラムで展示されています。