連続オンライントーク第14回:柏崎刈羽原発 県民投票求める民意の行方

福島支援と脱原発2025.4.2

東京電力柏崎刈羽原子力発電所をめぐり、3月27日、新潟県内の市民団体「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」が14万3000人分を超える署名を県に提出し、再稼働の是非を問う県民投票条例の制定を求めました。

新潟県議会はこれを審議するため、臨時会を4月16日から3日間開催します。県議会の判断が注目されます。

柏崎刈羽原発では、不祥事やトラブルが相次いでいます。2021年、運転員のID カード不正使用など、核セキュリティの杜撰な実態が発覚し、規制委員会は事実上の運転禁止命令を出しましたが、2023年12月、これは解除されました。

2024年元日に発生した能登半島地震では、建物の倒壊や道路の寸断が生じ、改めて原子力防災の矛盾を私たちにつきつけました。柏崎刈羽原発の避難計画の実効性を問う声も今まで以上に大きくなってきています。

一方で、地元の同意が取れていないのにもかかわらず、東電・政府は再稼働に前のめりです。政府は今年2月18日に閣議決定された第7次エネルギー基本計画に、柏崎刈羽原発の再稼働に向けて政府を挙げて取り組むことを書き込みました。最近の報道(注)によれば、政府は再稼働の照準を2025年夏に合わせ、経済団体が県議会に柏崎刈羽原発の再稼働を求める請願を提出し県議会がこれを可決、花角英世知事の再稼働の同意を得る…というようなシナリオを描いていたようです。これは地方自治や民主主義を軽視するものではないでしょうか。

このたび、署名運動にもかかわった小木曽茂子さんをゲストに迎え、県民投票の意義、県議会での議論のゆくえや今後の見通しについてお話しをいただきます。

注)「柏崎刈羽原発を「2025年夏に再稼働」…政府が描いた青写真 4月県議会臨時会に照準も、慎重意見相次ぎ「幻」に」新潟日報デジタルプラス(2025年4月1日)

日時2025年4月27日(日)14:00-15:30
形式オンライン開催(ウェビナー)Zoom
ゲスト小木曽茂子さん(柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会世話人)
申込みウェビナー登録 – Zoom
参加費無料/ご寄付歓迎
主催国際環境NGO FoE Japan

小木曽茂子さんからのメッセージ:2024年元旦の能登半島地震の発生により、新潟県沿岸部でも2万3千軒を超える家屋被害がありました。新潟県民は、これまでにない原発の安全性への不安や、地震と津波そこに原発事故が重なった際に、避難路も確保できず、屋内退避も不可能という現実を改めて突きつけられる結果となりました。そんな中でも東電は地元の了解もなしに核燃料を装填し、いつでも再稼働できる体制を整えてきたのです。国は県民の理解を得るためと称して、県内の7か所で、規制庁、内閣府、資源エネ庁がそろい踏みで説明会を開催しました。
いま私たちは、4月16日から開催されるであろう臨時県議会での条例案の審議に向けて、知事と県議会議員への働きかけを全県で取り組んでいます。花角英世新潟県知事は自民党から推薦された元官僚です。初回の2021年の知事選挙では、有力な野党候補の猛追を受け、「再稼働の是非は県民に信を問います」と公言しています。彼の方針と県民投票の実施は何ら矛盾しないものと、私たちは考えています。

第1回 能登半島地震からの警告

2024年3月28日(木)14:00~15:30
「穴だらけの原子力防災」の意味すること…満田夏花/FoE Japan
全国で常習化 活断層の過小評価…阪上武さん/原子力規制を監視する市民の会

第2回 ドイツの脱原発とエネルギーシフトの現在地

2024年4月5日(金)15:00~16:30  吉田明子/FoE Japan

第3回 廃炉と復興の現実を見つめる

2024年4月10日(水)14:00~15:30 ゲスト:山川剛史さん/東京新聞編集委員

第4回 どう伝えていくか~「福島ぽかぽかプロジェクト」で見えてきたこと

2024年4月16日(火)13:00~14:30 満田夏花、矢野恵理子/FoE Japan

第5回 危険は地域に、ツケは未来に~柏崎刈羽原発から考える原発の無責任構造

日時:2024年4月22日(月)16:30~18:00
ゲスト:菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金事務局長)

第6回 原発回帰してはいけない、これだけの理由

日時:2024年4月25日(木)20:00~21:30 吉田明子/満田夏花/轟木典子 (FoE Japan)

第7回 核のごみ「文献調査」が地域にもたらすものとは? 佐賀からの報告

日時:2024年5月29日(水)15:00~16:30
ゲスト:石丸初美さん(玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会)
    牧瀬昭子さん(鳥栖市会議員)

第8回:むつ中間貯蔵施設~原発稼働と核ごみのゆくえ

日時:2024年6月24日(月)15:00~16:30
ゲスト:阪上武さん(原子力規制を監視する市民の会)

第9回:住民目線で考える女川原発の再稼働

日時:2024年7月23日(火)14:00~15:30
ゲスト:日野正美さん(女川原発再稼働差止訴訟原告団事務局長)

第10回:海洋放出開始から1年、改めて処理汚染水を考える

日時:2024年8月17日(土)13:00~14:30
ゲスト:武藤類子さん(これ以上海を汚すな!市民会議)、エペリ・レスマさん(グローバリゼーションに抗する太平洋ネットワーク 核と正義の国際キャンペーン担当)ほか

第11回:原発事故の後始末~「燃料デブリ取り出し」ありきではない、もう一つの選択肢とは

日時:2024年9月27日(金)15:00~16:30
ゲスト:まさのあつこさん(ジャーナリスト)、川井康郎さん(原子力市民委員会技術・規制部会)

第12回:東電柏崎刈羽原発をめぐる情勢は?-「地元同意」のあり方を問う

日時:2024年11月2日(土)14:00-15:30
ゲスト:桑原三恵さん(規制庁・規制委員会を監視する新潟の会)

第13回:「AI普及で電力需要が急増→原発が必要」は本当か

日時:2024年12月21日(土)14:30-16:00
ゲスト:明日香壽川さん(東北大学教授)

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