【連続セミナー:気候危機と鉱山開発ー望まぬ開発に抗う人びと】第4回:脅かされる豊かな自然との暮らし~フィジー・ナモシ銅鉱山

気候危機対策としてニッケルリチウムなどのレアメタル、またなどの需要が高まっています。電気自動車や再生可能エネルギーの部品、バッテリー材料などの需要が伸びているためです。これまでも、海外の鉱山開発の現場では生活環境の破壊や抗議の声をあげる住民への弾圧など人権侵害が報告されてきました。様々な鉱物の需要が高まる中、鉱山の拡張や新規開発が相次ぎ、さらなる悪影響が懸念されています。影響を受けているのは、気候危機の影響を真っ先に受けてきたグローバルサウスの人びとです。本連続セミナーでは、脱炭素や公正なエネルギー移行の名の下で進む様々な鉱物の開発に抗う現場の人びとの声を聞きながら、私たちの生活と鉱物資源の問題について考えます。ぜひご参加ください。

第4回:脅かされる豊かな自然との暮らし~フィジー・ナモシ銅鉱山

白い砂浜と青い海が広がるビーチリゾート、そして屈強なラグビーチームで知られる南太平洋の島国フィジーですが、観光客がほとんど足を踏み入れることのないヴィティ・レブ島東側の内陸部には静かに銅鉱山の開発の手が迫っています。

人口のほとんどがフィジー先住民族で構成されるナモシ郡には約20年前から日本の日鉄鉱業者が職員を派遣して鉱山開発の道を探ってきました。住民は度々反対の意思を示してきましたが、開発計画は一向に取り下げられません。

それどころか、公表すると反対に合うのが目に見えているからなのか、環境影響評価報告書は秘密裏に政府に提出され、住民の多くは十分な説明やコンサルテーションを受けることもなく、戦々恐々と毎日を過ごしています。

いつ始まるかわからない開発計画――。それに抵抗し反対の声を上げ続ける先住民族の皆さんをゲストにお迎えし、お話をうかがいます。

日時2025年2月8日(土)10:00~12:00
会場オンライン開催 Zoom(ミーティング)
申込みhttps://us02web.zoom.us/meeting/register/ejIE7AsJTFKOIfrXA-pPSQ
参加費無料
共催国際環境NGO FoE Japan、アジア太平洋資料センター(PARC)

プログラム

(予定。当日変更の可能性があります。)

  • 開催趣旨・・・佐藤 万優子<国際環境NGO FoE Japan>
  • ナモシ銅山計画の概要と問題点・・・田中 滋<アジア太平洋資料センター(PARC)>
  • 映像で見るナモシの風景・・・松本 光<国際環境NGO FoE Japan>
  • ナモシ銅山計画のある周辺住民の声(逐字訳あり)・・・住民や現地NGOスタッフ
  • 現地調査を終えて・・・佐藤 万優子<国際環境NGO FoE Japan)>
  • 質疑応答
 

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