トピック

誤った気候変動対策

近年、「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」という言葉を目にする機会が増えました。これらは「”温室効果ガスの排出量”ー”吸収量もしくは除去量”=ゼロ(”温室効果ガスの排出量”から”吸収量もしくは除去量”を差し引いた合計をゼロにする)」を意味します。温室効果ガスの排出を減らすために根本的に必要なことは、温室効果ガスを大量に排出する石炭やガスなど「化石燃料からの脱却」ですが、化石燃料の利用を許容し継続させてしまう「カーボンニュートラル」技術が「気候変動対策」として提案・推進されています。

たとえば「CCS(大気中から炭素を回収し貯蔵する技術)」や「DAC(大気中からCO2を直接回収する技術)、燃焼時にCO2を排出しない水素やアンモニアを「ゼロエミッション燃料」、つまり「排出のない燃料」として活用するといったものです。これらの技術は、実は排出削減に繋がらないため気候変動を食い止めないだけでなく、生物多様性の損失などそのほかの環境問題をさらに悪化させてしまう恐れがあります。そのため「誤った気候変動対策(false solutions)」と呼ばれます。
 

2024.06.052024.07.08

JERA武豊石炭火力発電所の火災・爆発事故から4カ月、住民説明会で批判続出 事故原因に尽きぬ疑問

2024.05.222024.06.06

【連続セミナー:気候危機と鉱山開発ー望まぬ開発に抗う人びと】第1回:バッテリー材料生産現場で脅かされる暮らし~インドネシアからの訴え

2024.05.202024.05.20

エネルギー基本計画の議論が開始ー市民参加の欠如、原子力・化石燃料推進に抗議

2024.05.172024.05.17

水素社会推進法およびCCS事業法の成立に抗議

2024.05.092024.07.05

米・カリフォルニアの森が、日本の発電のために燃やされる? 英・ドラックス社、カリフォルニア州の木質ペレット工場建設計画に参画。主要輸出予定先に日本。

2024.05.082024.05.15

世界90団体が日本のCO2輸出に抗議ー日本政府はCCS方針の見直しを

2024.05.012024.05.01

声明:トリノG7気候・エネルギー・環境大臣会合「2030年代前半に石炭火力廃止を」日本は方向転換が不可欠

2024.04.262024.07.10

インドネシア・ムアララボ地熱発電事業とは?

2024.04.102024.04.10

韓国政府に61団体が国際公開書簡:バイオマス発電に対する再エネ証書の発給停止を要請