トピック

誤った気候変動対策

近年、「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」という言葉を目にする機会が増えました。これらは「”温室効果ガスの排出量”ー”吸収量もしくは除去量”=ゼロ(”温室効果ガスの排出量”から”吸収量もしくは除去量”を差し引いた合計をゼロにする)」を意味します。温室効果ガスの排出を減らすために根本的に必要なことは、温室効果ガスを大量に排出する石炭やガスなど「化石燃料からの脱却」ですが、化石燃料の利用を許容し継続させてしまう「カーボンニュートラル」技術が「気候変動対策」として提案・推進されています。

たとえば「CCS(大気中から炭素を回収し貯蔵する技術)」や「DAC(大気中からCO2を直接回収する技術)、燃焼時にCO2を排出しない水素やアンモニアを「ゼロエミッション燃料」、つまり「排出のない燃料」として活用するといったものです。これらの技術は、実は排出削減に繋がらないため気候変動を食い止めないだけでなく、生物多様性の損失などそのほかの環境問題をさらに悪化させてしまう恐れがあります。そのため「誤った気候変動対策(false solutions)」と呼ばれます。
 

2024.12.202024.12.20

緊急リレートーク:「第7次エネルギー基本計画」素案をどう読むか?(12/24)

2024.12.122024.12.13

第7次エネルギー基本計画、地球温暖化対策計画に向けた提言

2024.12.062024.12.06

インターン体験報告「レアメタルと気候危機」

2024.12.062024.12.16

JERA武豊火力発電所の再稼働の中止を求め、経産省に要請書を提出

2024.12.062024.12.21

連続オンライントーク第13回:「AI普及で電力需要が急増→原発が必要」は本当か(12/21)

2024.11.292024.11.29

日本の金融機関が多額の支援ーモザンビークLNG事業に潜む深刻な人権侵害と環境破壊

2024.11.152024.11.15

COP29 早くも第1週目終盤ー開幕以降の進捗は?

2024.11.152024.11.15

COP29で市民団体がオーストラリア・日本・韓国に化石燃料事業における協力の停止を求める

2024.11.152024.11.15

【共同抗議声明】JERAの電力市場の市場操作に対する業務改善勧告を受けてーJERAは電力価格を吊り上げ消費者や新電力事業者に甚大な不利益をもたらした