連続オンライントーク第10回:海洋放出開始から1年、改めて処理汚染水を考える
福島第一原発でタンクに保管されているALPS処理汚染水(注)の海洋放出がはじまってからまもなく1年になります。
政府・東電は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束していましたが、その約束は反故にされました。
処理汚染水の海洋放出は、「復興には不可欠」という政府見解が繰り返し報じられましたが、デブリ取り出しなどが行き詰まる中での処理汚染水の海洋放出と廃炉の関係についても、説明されぬままでいます。さらに30年以上も放出される処理汚染水全体に含まれているトリチウムおよびその他の放射性物質の総量は、相変わらず示されていません。モルタル固化処分など海洋放出以外の現実的な代替案が提案されていましたが、これらについても公開の場で議論されることはありませんでした。
このたび、ALPS処理汚染水の海洋放出が意味することについて改めて考えるオンライントークを開催します。
注)ALPSで処理されているが、まだトリチウムやその他の放射性物質が残留していることから、正しくは「処理されているが放射性物質を含む水」とすべきでしょう。FoE Japanは「処理汚染水」と呼ぶこととしています。詳しくはこちらをご覧ください。
日時:2024年8月17日(土)13:00~14:30
プログラム(予定):
・この一年を振り返る…満田夏花(FoE Japan)
・海洋放出差し止め訴訟で人々が訴えていることとは…武藤類子さん(これ以上海を汚すな!市民会議)
・フィジーからのメッセージ…エペリ・レスマさん(グローバリゼーションに抗する太平洋ネットワーク 核と正義の国際キャンペーン担当)
・コメント…細川弘明さん(原子力市民委員会)、田中滋さん(アジア太平洋資料センター)
・質疑
オンライン会議システムzoomを利用>申し込みはこちら
参加費:無料、ご寄付歓迎>https://foejapan.org/get-involved/
主催:国際環境NGO FoE Japan
協力:アジア太平洋資料センター(PARC)、これ以上海を汚すな!市民会議、原子力市民委員会
原発のない未来を考えていくため、連続オンライントークを開催中です。過去のオンライントークの資料やアーカイブ映像は以下からご覧いただけます。
2024年3月28日(木)14:00~15:30
「穴だらけの原子力防災」の意味すること…満田夏花/FoE Japan
全国で常習化 活断層の過小評価…阪上武さん/原子力規制を監視する市民の会
2024年4月5日(金)15:00~16:30 吉田明子/FoE Japan
2024年4月10日(水)14:00~15:30 ゲスト:山川剛史さん/東京新聞編集委員
第4回 どう伝えていくか~「福島ぽかぽかプロジェクト」で見えてきたこと
2024年4月16日(火)13:00~14:30 満田夏花、矢野恵理子/FoE Japan
第5回 危険は地域に、ツケは未来に~柏崎刈羽原発から考える原発の無責任構造
日時:2024年4月22日(月)16:30~18:00
ゲスト:菅波完さん(高木仁三郎市民科学基金事務局長)
日時:2024年4月25日(木)20:00~21:30 吉田明子/満田夏花/轟木典子 (FoE Japan)
第7回 核のごみ「文献調査」が地域にもたらすものとは? 佐賀からの報告
日時:2024年5月29日(水)15:00~16:30
ゲスト:石丸初美さん(玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会)
牧瀬昭子さん(鳥栖市会議員)
日時:2024年6月24日(月)15:00~16:30
ゲスト:阪上武さん(原子力規制を監視する市民の会)
日時:2024年7月23日(火)14:00~15:30
ゲスト:日野正美さん(女川原発再稼働差止訴訟原告団事務局長)