「見える化」プロジェクト
豊田直巳写真展 「未来への伝言~消される景色の中の消えない記憶~」
2021年2月17日~4月28日(水) 月曜日~金曜日10:00~17:00
※聖心女子大学の展示室自体は2月17日からオープンしていますが、緊急事態宣言が解除されてからのご来場をおすすめしております。
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■会場
聖心女子大学4号館/聖心グローバルプラザ
東京都渋谷区広尾4-2-24(広尾駅4番出口から徒歩1分)
■在廊予定
豊田直巳さん: 4月1日(木)、8日(木)、22日(木)、13時~17時 頃 *15日はお休みとなりました
FoE Japanスタッフ: 3月26日(金)以降、金曜日11時~17時 頃
■イベント
4月16日 |
DVD「終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年」上映とミニトーク 映像について: https://www.foejapan.org/energy/fukushima/210104.html 1回目、2回目ともに先着15名、要申込、参加費500円 FoE Japan | イベント参加申込みフォーム 新型コロナウィルス感染予防対策について、会場の聖心女子大学より以下のお願いがあります。必ずご確認の上、ご来場いただければ幸いです。 BE*hiveの新型コロナウイルス感染予防対策について https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/news/5982/ |
これまでのイベント
2月24日 (水) 19:00~ 20:30 |
「未来への伝言~消される景色の中の消えない記憶~ キックオフトーク」 |
4月3日 (土) 14:00~16:00 |
ドキュメンタリー映画『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』上映+豊田監督トーク 映画について: https://ubawaretamura.mystrikingly.com/ 参加登録はこちらから https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_DXSh7D2pRommpTZRnMXfCg 会場参加も可能です。(それぞれ先着15名、要申込) *当日カンパにご協力いただければ幸いです。 FoE Japan | イベント参加申込みフォーム 新型コロナウィルス感染予防対策について、会場の聖心女子大学より以下のお願いがあります。必ずご確認の上、ご来場いただければ幸いです。 BE*hiveの新型コロナウイルス感染予防対策について https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/news/5982/ |
10年ぶりに祭が開かれた大雷神社を出発した神輿は、
農地保全のために植えた菜の花と、汚染土壌の「仮仮置場」の間を巡った。
地元青年がほとんど参加しない中、飯舘村と「復興連携プログラム」協定を
結んでいる福島大学の学生も、「お手伝い」で神輿を担いだ。
2021年3月、福島第一原発事故から10年を迎えます。FoE Japanでは、ともすると復興のかげに「見えない化」されてしまう福島第一原発事故の被害を可視化し、国際的に発信していくため、「ふくしまミエルカプロジェクト」に取り組んでいます。
このたび、フォトジャーナリストの豊田直巳さんとともに、聖心女子大学にて写真展を企画しました。コロナ禍で多くの人が集まる形でのイベントが開催できない中、10年という節目に、写真を通じて、原発事故の被害を見つめなおす機会となればと考えています。
気候危機への対応も待ったなしです。原子力や化石燃料に頼らない、持続可能な社会への転換を、一緒に実現していけたらと願っています。ぜひ足を運んでいただけましたら幸いです。
■挨拶(豊田直巳さんより)
昨年(2020年)も、北は青森県から南は静岡県の一部まで、というきわめて広範囲にわたって野生キノコの一部に出荷制限や摂食制限が掛かりました。長野県でも一部の山菜に出荷、摂食の制限が掛かっています。セシウムが100ベクレル/kgという「基準値」以上検出されたからです。
これが「フクシマ10年」の日本です。日本の全てではなくとも、日本に重い影を落としています。ただ、10年前の東京電力福島第一原発の爆発事故によって広範囲に撒き散らされた放射性物質が目に目ないように、日本の「重い影」は見ようとしなければ見えないのかもしれません。
だから私は写真を撮ってきました。何気なく通り過ぎる風景の中で、見過ごされる人びとの姿に、ちょっと足を止めて欲しいから。そのか細い声にほんの少し耳を傾けて欲しいから。そんな時間と空間と思いと関係の窓に、私の写真がなればいいな、と思いながら。
そう思って10年間「フクシマ」にレンズを向けてきて思うのは、写真は「いま」を切り取るものですが、切り取られた写真は、「未来への伝言」でもあるということ。ヒロシマ、ナガサキがいまも終わらないように、「フクシマ」は300年後の子どもたちに、日本の「負の歴史」として教科書にも載るでしょう。その子どもたちに向かっても、私は伝えたいのです。何が「起こっていたのか。どんな人びとの姿がそこにはあったのか」を。原発から漏洩されたセシウムも300年後には消えるでしょうから・・・・。
そして、私の写真をご覧になるあなたが、その歴史の同伴者になって下さればと願いながら。
■豊田直巳さんプロフィール
フォトジャーナリスト、ドキュメンタリー映像監督・制作 JVJA(日本ビジュアルジャーナリスト協会)会員
1983年よりパレスチナ・中東の取材を始める。その後カンボジア、アチェなど東南アジアや旧ユーゴ、コソボなどの紛争地を取材し、週刊、新聞、テレビなどで発表。 2011 年の東日本大震災以降は、主に原発事故被害の取材を続けている。
〇原発事故関連の写真集、著書
『百年後を生きる子どもたちへ「帰れないふるさと」の記憶』(農文協 2020年)
『フォト・ルポルタージュ 福島 「復興」に奪われる村』 (岩波書店 2019年)
『「牛が消えた村」で種をまく』 など 『それでも「ふるさと」』全3巻 (農文協 2018 年)
『Fukushima - l'Anno Zero』 (Jaca Book, Milano)
『フォト・ルポルタージュ 福島を生きる人びと』 (岩波書店 2014年) 『フクシマ元年』 (毎日新聞社 2012 年) など多数
〇映画
『奪われた村〜避難5年目の飯舘村民』監督(2016 年製作)
『遺言〜原発さえなければ』共同監督 (2013 年製作)
■写真展概要
写真展『未来への伝言』は、フォトジャーナリストの豊田直巳が、原発震災の翌日から福島県大熊町や双葉町に入り、取材と撮影を始めた中から、「消される景色の中の消えない記憶」を未来に残したいと思いながら、選んだ写真の一部です。
いまも「フクシマ」を覆う放射能禍。でもセシウムは見えません。セシウムが発する放射線も見えません。でも、確かにそれは、あるのです。
けっして「風評」などではないのです。そして、それでもなお、そこにも人びとの暮らしもあります。
何気なく通り過ぎる風景の中にも、あなたが心に留め置きたい何かがあるはずです。それは風景を景色に変えてくれるかもしれません。こころを動かされる眼差しかもしれません。
その何かに、この写真展で気づくことを願って写真構成をしています。
「閉ざされた街」「止まった時間」「奪われた恵み」「不可解な風景」「仮の暮らし」「消される故郷」「感謝と無念と」「一時帰宅」など
※FoE Japanの「気候変動アクションマップ」なども展示します。
「System Change not Climate Change - 気候正義のために立ち上がろう!」
https://www.foejapan.org/climate/about/actionmap.html
東電・福島第一原発事故「見える化」プロジェクト ご寄付募集 着々と福島原発事故の「見えない化」が進んでいます。避難者の数や実態、健康被害をはじめ、被害の実態や除染土など、原発事故の痕跡そのものが覆い隠されようとしているのです。 FoE Japan では、原発事故から10年目の2020年、事故を「見える化」し、国際的に情報を発信していくプロジェクトを立ち上げました。情報発信のために、みなさまのご寄付を呼び掛けています。ぜひご協力ください! くわしくはこちらから↓ https://www.foejapan.org/energy/fukushima/190505.html |