気温が上昇するにつれて、市街地の人々、特に高齢者や心臓疾患を患う人々が最も影響を受ける可能性が高いでしょう。2003年には、5000人以上の人々が暑さのために亡くなりました。今後、夏はさらに死亡者数が増加する可能性があります。気温の上昇とともに、熱帯病が中央ヨーロッパでさえもはびこる恐れがあります。デング熱の症例がすでにフランスとイタリアで報告されています。ドイツではリーシュマニア症(ダムダム熱)の症例があり、またライム病が増加しました。
スキー産業が暖冬化と降雪量の低下に苦しむ一方で、アルプス山脈ではさらに一層深刻な問題に直面しています。気温が上昇した結果、高い山でさえも氷河が溶けて、この20年間で氷河は20%減少しました。氷が減少し永久凍土地帯が溶けるにつれて、岩が緩くなって雪崩が多くなり、そして家や村全体までもが土石流の脅威にさらされています。
情報提供:アンティエ・フォン・ブルック / BUND:FoEドイツ)