あの日、終日農場で働き、晩に帰宅した時に聞いた国営通信では危険などないように言っていたのですが…。
強風が近づいてくることがわかるととても怖くなりました。不安でどうしたらよいのかわかりませんでした。2本の木が家の屋根に倒れてきました。隣人宅に避難しようとした際、強風により、屋根の上にあった倒木が私達の車の上に落ちてきました。夫は亡くなり、私は脾臓に怪我をしました。そのあとのことは気絶してしまったためわかりません。
私達には、災害を予防する為に十分な情報が不足しています。世界には情報から隔離された地域がたくさんあるのです。ラジオや電話、インターネットを持たない人々だってたくさんいるのです。政府には、選挙のとき以外にも地域社会とコミュニケーションを持ってくれるよう願います。
ハリケーンの前とハリケーンの後では、何もかも変わってしまいました。たくさんの鳥、猿、野生動物、および植物がひどく被災しました。マニオク、トウモロコシや米などの作物はひどい被害を受け、収穫できませんでした。塩害も作物に深刻な影響を与えました。温室や穀物貯蔵庫も被害を受け、多くの穀物を失いました。
今後の対応策として、農家への影響を軽減するために、作物を多様化することが考えられます。それぞれの作物を少しずつ栽培し、1年のある時期にはある作物を植えつけ、別の時期にはほかの作物を植えつけます。もし問題が発生しても、その時期に植えつけられた作物のみが影響受け、その後は別の作物を植えつけることができます。すべてを失うことはなくなり、農家が受けるリスクが軽減されます。
湾岸線沿いの水を観測して、昨夏はとても暑かったことを確認しました。ここ数年、干ばつが多く、降水量の不足は大きな被害を及ぼしています。
市民として、また救急隊員としても、ハリケーンが特に心配です。以前は、ハリケーンは南大西洋に存在しませんでしたが、今や私たちはそれがどのようなものか知らしめられました。今後も類似した災害に突然脅かされる可能性もあります。私たちの地域社会は、どのように対応したら良いのでしょうか?明確な説明がないため、強風が起きるたびに、人々は混乱し、不安におののきます。
地域社会は、物理的被害だけでなく、精神的に大きな打撃を受けています。
緊急サービスは、今まで以上にハリケーンに備えるようになりました。この備えは、地域社会に届けられなければ意味がありません。
情報提供:カロリーナ エレマン コエロ デ ソーザ / FoE ブラジル
協力: カロリーナ ガット、ダニエレ サラベリ、ルシア オルティス、南サンタ カタリーナ州協議会
(Voice from communities affected by climate change)