COP13, COP/MOP3
失敗できないバリ気候会合
FoEインターナショナル プレスリリース
2007年12月4日(火)
FoEインターナショナルは、バリ会合に集まる各国政府により、2009年までにポスト2012に関する国際的な合意に至ることのできる明確な作業計画が合意されなければならないと主張します。
FoE インターナショナルは、気候危機に立ち向かうため、先進国の大幅な削減の約束を含む、強力なバリマンデートを締約国に求めています。 2012年に京都議定書の第一約束期間が終了する際、空白期間を設けることなく次期枠組の実施に進むことのできるかどうかはバリ会合の成功の是非にかかっています。
会合の議題には、森林減少や途上国のための適応基金などの非常に重要な課題も含まれています。
ステファニー・ロング(FoEインターナショナル気候コーディネーター)のコメント:
"裕福な国々は、大幅な排出削減と気候変動に脆弱なコミュニティを支援することで自分たちの"気候債務"を途上国に返済すべきなのです。これは、再生可能エネルギーの導入、省エネ技術の促進と消費の削減の必要性を意味します。 ”
FoEインターナショナルは気候会合を通して、以下を強く求めていきます。
・ポスト2012枠組の為の交渉タイムテーブルの合意。(*工業国の歴史的な責任の下での法的に拘束力を持つ削減義務を伴う) ・世界の貧しい国々が気候変動の影響に適応・復興でき、低炭素経済の中での開発を可能にする基金増加の合意。 ・排出削減と拠出金に対し、約束の不履行のあった場合に厳格なペナルティを課すことのできる独立した監視システムの設立。 |
さらにFoEは、持続可能でないバイオ燃料(食料との競合や大規模開発を伴う場合)が、生産における環境破壊や、排出量を増加させる場合もあることが確認されているにも関わらず、気候変動対策の一つとして促進されていることにも強く懸念を抱いています。 インドネシアでは、1億人(内4千万人が先住民族)が、森林やその他の天然資源に大きく依存して生活しています。先住民が伝統的に利用してきた森林の多くが、すでに搾取され、油ヤシなどの単一栽培のプランテーションに転換されてしまっています。