COP12, COP/MOP2
気候変動は進み議論は進まず
Friends of the Earth International プレスリリース
2006年11月15日(ナイロビ、ケニア)
165カ国の閣僚と国連のコフィ・アナン事務総長は、今日から3日間の国連の気候変動に関する会合のためナイロビに集まりました。しかしそこには本来みられるべき切迫感はみられません。近年気候変動の深刻な影響にますます直面させられ、各国の閣僚達は気候変動の対策に関する国際合意を取り付けようとしています。京都議定書の第一約束期間終了後、20013年以降の枠組についてが議論のポイントになります。
「問題をなかなか認識できず、世界レベルでの対策を遅らせようとしている国がいます。彼らに現実を直視してもらい、気候変動問題を解決する唯一の手段が、自らの温室効果ガスの排出量削減であることを理解してもらいたいものです。」とキャサリン・ピアス(FoE International気候キャンペナー)は述べています。さらに「これまでの勢いを弱めてはいけません。今私たちに必要なのは、アフリカの人々を含む気候変動の影響に脆弱な人々のニーズを満たすため、早急かつ抜本的な気候変動への対策を実施することなのです」と付け加えました。
京都議定書は、二酸化炭素の排出量削減を各国に要求する唯一の国際法です。そして多くの国が、京都議定書を気候変動に立ち向かう主要なツールだと認識しています。京都議定書の現在の約束期間は2012年までです。
「今回の会合において、2013年以降の枠組に関する計画の合意に達することが各国の閣僚の急務とされています。第一約束期間終了後とそれ以降の枠組の間に空白の期間が生じないようにするため、2013年以降の行動に関して2008年の終わりまでに合意に達することのできる、期限つきの計画をたてなくてはなりません。」とキャサリン・ピアスは述べます。「先進国は2007年の国連会合において、全ての国が公式な交渉の場に立つことに合意できるように議論を導びかなければなりません。」と付け加えています。