COPレポート ボン会合 (2011年6月)
京都議定書特別作業部会プレナリーでのFoE インターナショナル声明
2011年 6月17日
議長、ありがとうございます。
私の名前はアサド・レゥマンと申します。クライメート・ジャスティス・ナウに所属する、FoEインターナショナルを代表して発言させていただきます。
議長、今会合で私たちは、他の二カ国に続き、さらにもう一つの附属書I国が、第二約束期間に参加しないと宣言するのを聞きました。私たちは、これらの締約国がまさに国際義務と国際合意に違反していると見なします。
京都議定書からの“逃避”を試みている締約国に対しては、責任追及がなされるべきです。
いくつかの締約国は、第一約期間の目標を遵守せずに温室効果ガスの排出の多い石油採掘を続け、さらに第二約束期間を拒否することによって、そこで適用される基準から都合良く逃れるつもりなのです。
“プレッジ・アンド・レヴュー”方式に基づく“新たなグローバルな合意”を削減約束の条件にしているこれらの国々は、気候無秩序の危険をもたらします。
京都議定書は、私たちの唯一の選択肢であり、ダーバンはこの法的拘束力のある国際的な排出削減約束が、失効せずに継続することを確保する最後の機会なのです。
第二約束期間での削減約束は、適切かつ十分なものでなくてはなりません。私たちは皆、現在先進国が掲げる目標では、平均気温が5℃上昇する世界をもたらすと理解しています。これは、特にアフリカの人々と大陸にとって、7℃~8℃の温度上昇を意味するため、私たちは断然このような目標は拒否します。
附属書I国に比べて、途上国はより大きな削減目標を表明し続けています。一方で、附属書I国は、議定書の市場メカニズムが継続され、第二約束期間が継続されない場合においてすら市場メカニズムの拡大に焦点を置いています。先進国からの約束なしに利益のみを与えるシステムの設立など、世界の人々にとって全く受け入れがたいことです。
議長、アクションを起こす時は今なのです。