プロジェクト
宮崎の盗伐
これまでの違法伐採問題は、海外で起こっていることであるとの認識に基づき、輸入材に対する合法性確認やリスク管理などが議論の中心でした。ところが、近年、「林業の成長産業化」の名の下、政府によるさまざまな施策が取られるようになり、日本の森林・林業への関心も高まる一方で、国内の違法伐採、いわゆる盗伐が看過できない問題として捉えられるようになってきました。
昨今の盗伐は、「昔からあった話でどこにでもある問題」や「森林所有者や一部の素材生産業者の問題」ではありません。政府の施策を背景に、今後全国的に伐採/丸太生産が本格化する前に対処すべき深刻な社会課題となっています。盗伐の被害を訴える声は徐々に大きくなり、いよいよ国も実態調査や監視技術の開発に乗り出していますが、依然として実態は十分に把握されていません。
FoE Japanでは現状「盗伐のホットスポット」ともいえる宮崎県の盗伐の実態について被害者の方々の声をもとに調査を行っています。