トピック

誤った気候変動対策

近年、「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」という言葉を目にする機会が増えました。これらは「”温室効果ガスの排出量”ー”吸収量もしくは除去量”=ゼロ(”温室効果ガスの排出量”から”吸収量もしくは除去量”を差し引いた合計をゼロにする)」を意味します。温室効果ガスの排出を減らすために根本的に必要なことは、温室効果ガスを大量に排出する石炭やガスなど「化石燃料からの脱却」ですが、化石燃料の利用を許容し継続させてしまう「カーボンニュートラル」技術が「気候変動対策」として提案・推進されています。

たとえば「CCS(大気中から炭素を回収し貯蔵する技術)」や「DAC(大気中からCO2を直接回収する技術)、燃焼時にCO2を排出しない水素やアンモニアを「ゼロエミッション燃料」、つまり「排出のない燃料」として活用するといったものです。これらの技術は、実は排出削減に繋がらないため気候変動を食い止めないだけでなく、生物多様性の損失などそのほかの環境問題をさらに悪化させてしまう恐れがあります。そのため「誤った気候変動対策(false solutions)」と呼ばれます。
 

2024.09.172024.09.17

FITバイオマス発電事業者にアンケート実施―多くが輸入燃料を使用、情報公開は限定的、ライフサイクルGHGは森林減少・劣化をカウントせず

2024.09.152024.09.19

【署名】巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 (#RABモデル)の導入をやめてください

2024.09.112024.09.11

【Fair Finance Guide Japanブリーフィングペーパー/FoE執筆協力】アジア開発銀行(ADB)のエネルギー移行メカニズム(ETM)における不透明な意思決定プロセスと不十分な環境監査…

2024.08.282024.10.10

【連続セミナー:気候危機と鉱山開発ー望まぬ開発に抗う人びと】第2回:バッテリー材料生産現場で脅かされる暮らし~フィリピンからの訴え

2024.08.272024.09.04

緊急オンラインセミナー:原発建設費用を国民から徴収? 手厚い支援の実態は?(9/4)

2024.08.272024.10.24

モザンビーク・モザンビークLNGとは?

2024.08.202024.08.20

「ドラックス社バイオマス発電所、英最大のCO2排出源」英シンクタンクが評価

2024.08.202024.10.08

インドネシア市民団体から日本政府に要請書提出:「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)による化石燃料エネルギーの利用引き延ばし、環境及び地域社会の安全を脅かす誤った対策の活用、 人権侵害を止めて」

2024.08.132024.08.19

緊急オンラインセミナー:原発建設費用を国民から徴収? RABモデルとは?(8/19)