COP27シャルム・エル・シェイク会議
2022年11月6日から18日まで、エジプトのシャルム・エル・シェイクにて、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)、京都議定書第17回締約国会合(CMP17)およびパリ協定第4回締約国会合(CMA4)が開催されます。このページで現地の情報をお知らせします。
深刻化する気候危機 – COP27は「実施のCOP」になるか
議長国エジプトは、今回のCOPのテーマの一つに「実施」を上げています。
気候危機が加速し、今年の夏には国土の三分の一もが水没するような水害がパキスタンを襲いました。気候危機により、さらなる貧困化がすすみ格差が拡大しています。またコロナ禍により途上国はさらなる債務危機に見舞われています。そのような中で気候変動対策を行うことはさらに財政を圧迫するため、先進国からの資金支援が重要です。COP27の論点について詳しく見る👉
FoEインターナショナルによる記者会見についてはこちら:
気候資金
COPで注目されている議題の一つは資金です。歴史的責任の大きい先進国は途上国への支援を強化する必要があります。すでに生じている変化に適応するための資金や、損失と被害に対応するための資金の拠出が途上国から強く求められていました。先進国は2020年までに年間1000億ドル(注1) の気候資金を拠出する約束でしたが、それですら達成されておらず、気候危機の被害が拡大する中で資金不足は深刻です。
一方、日本政府は公的資金による化石燃料事業支援を継続しています。先進国に対し、化石燃料への支援を止めるよう求めるアクションが、COP会場内で行われました。👉
COP27はアフリカCOPとなるか
COP開催地であるアフリカ大陸は、3〜4%しか温室効果ガスを排出していません。一方で、旱魃やハリケーンなど、気候危機による影響を大きく受けています。もう一つ見逃せない影響が化石燃料開発による地域への影響です。化石燃料開発が、温室効果ガス排出量を増やすだけでなく、水質汚染や土地収奪、債務の拡大につながっているのです。
COP27の1週目を終えましたが、COP27はアフリカの人々が直面している気候危機に応えるCOPになっているのでしょうか?👉
(参考)FoE Africaのレポート"Don’t Africa Let Burn!"はこちら