オンラインセミナー:「電力需給逼迫」と原発再稼働~望ましい解決策とは(9/6)

原発2022.9.7

資料

岸田総理はこの冬の電力需給逼迫に備え、関西や四国、九州の原発を最大9基稼働させると表明しました。これらの9基はすでに再稼働していた原発ですが、7月の段階では定期点検やトラブル、テロ対策施設の整備の遅れなどで4基は止まっていました。

しかし、そもそも電力逼迫はなぜ生じるのでしょうか? 原発をはじめとする大規模電源の強化は、問題の解決に必要なのでしょうか。他の対策、例えば、ピーク電力時の地域間融通などの調整や、需要側の調整、省エネ、蓄電池などの役割や効果はどの程度なのでしょうか。また、「原発は温暖化対策に必要」という声も聞かれますが、これも本当なのでしょうか。

このたび、電力需給逼迫の原因と望ましい解決策、温暖化、原発の関係に関する最新の知見について学び、日本での望ましいエネルギー・温暖化政策を考えるための、オンラインセミナーを企画しました。

日時:2022年9月6日(火)15:00~17:00

オンライン会議システムzoomを利用 
定員:500名
※参加登録はこちらから(自動的に参加可能なリンクが送付されます)
※参加費無料、ご寄付歓迎>こちらから

講演者・発表資料:

「需給逼迫の根本原因と抜本対策」>資料(PDF)
  安田陽さん(京都大学大学院 特任教授)
「電力需給と需要実態、需要側削減対策」>資料(PDF)
  歌川学さん(産業技術総合研究所安全科学部門持続可能システム評価研究グループ 主任研究員)
「原発と温暖化対策:最近の議論より」>資料(PDF)
  明日香壽川さん(東北大学環境科学研究科 教授)

主催:国際環境NGO FoE Japan

講演者プロフィール

安田陽さん

京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授
1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部助手、専任講師、准教授を経て2016年9月より現職。専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。現在、日本風力エネルギー学会理事、日本太陽エネルギー学会理事、IEC/TC88/MT24(国際電気標準会議 風力発電システム第24作業部会(風車耐雷))議長など、各種国際委員会専門委員。

歌川学さん

東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程前期修了。博士(工学)。産業技術総合研究所主任研究員。専門は機械工学。温暖化対策の技術選択評価、国と地域の脱炭素転換・省エネ・再エネ普及シナリオ研究に従事。
著書:『産官学民コラボレーションによる環境創出』(本の泉社)、『炭素排出ゼロ時代の地域分散型エネルギーシステム』(日本評論社)、『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』(昭和堂)など。

明日香壽川さん

東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学環境科学研究科環境科学政策論教授(兼任)。博士(学術)。東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。主な著書・論文に、2021年に「レポート2030:グリーン・リカバリーと2050年カーボン・ニュートラルを実現する2030年までのロードマップ」(未来のためのエネルギー転換グループ)、同じく2021年に『グリーン・ニューディールー世界を動かすがバニング・アジェンダ』(岩波新書)。他に、『脱「原発・温暖化」の経済学』(中央経済、2018年、共著)、『地球温暖化:ほぼすべての質問に答えます!』(岩波ブックレット、2009年)など。

 

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