脱原発・エネルギーシフトに向けて
声明:川内原発2号炉の再稼働に抗議 ~福島の苦しみを繰り返すな~
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本日、川内原発2号機の再稼働を受け、FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会、福島老朽原発を考える会の
3団体は、以下の声明を発出しました。
2015年10月15日
声明:川内原発2号炉の再稼働に抗議 本日、九州電力川内原発2号炉が再稼働しました。私たちはこれに強く抗議します。 火山リスクの問題、老朽化の問題、実効性のある避難計画が立てられていない問題など、1号炉の再稼働時に多くの問題が指摘されましたが、これらはいまだになんら解決されていません。米国では、三菱重工が製造した蒸気発生器の欠陥が露呈し、サンオノフレ原発が廃炉に追い込まれました。川内原発は三菱重工製の蒸気発生器を使っています。2号炉は交換予定の蒸気発生器の交換すら行っていません。 とりわけ強調したいのが、福島で多発している小児甲状腺がんについてです。 川内原発において万が一事故が起こった場合、この福島の状況が再現されるでしょう。 安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素を含むプルームが通過する前に摂取しなければ効果が薄れてしまいます。しかし、川内原発周辺では、放射性ヨウ素の事前配布の対象となっているのは、5キロ圏内の3歳児以上に限られています。5キロ以遠については、避難の途中あるいは避難先で配布することになっていますが、線量が上がり、被ばくをしてからの避難となり、避難途中や避難先の配布では全く間に合いません。30キロ以遠では何の対策もありません。 そして、最後に、福島原発事故は収束していません。10万人を超える原発事故避難者が故郷を失い、苦難の生活を送っています。行政は自主的避難者の住宅支援を打ち切り、帰還を促進する政策をとっています。 川内原発の再稼働は、福島原発事故をなかったことにするかの行為であり、私たちは断固として反対します。
原子力規制を監視する市民の会 原子力規制を監視する市民の会 090-8116-7155(阪上) |
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