脱原発・エネルギーシフトに向けて
「ふくしまの部屋」で聴かれた声(抜粋)
~脱原発世界会議「ふくしまの部屋」レポート~
変わらぬ厳しい状況、本音が語れない
・ 福島はまだまだ3.11から変わっていない。
・ なんとか食いしばって生きている人たち、首根っこ押さえられて本音が言えない。
・ 現実が厳しすぎてまともに語れない。伝えられない。コミュニケーションが取れない。
健康、体、子どもたち
・ 自覚症状が出始めている。どんどん体の機能が奪われている。
・ 低線量被ばくについて答えがない。自分を知ることさえできていない。
・ 国が認めていない地域の子どもたちは放射能を浴び続けている。安全かどうか判断するのは私たち。
・ お母さんたち疲れきっている。耳をふさいでいる。でも子どもが外にいない。
・ マスクをする、給食を食べない、自分を守ろうとすると非国民と言われる。
・ 人権無視、避難の権利がない。僕たちはモルモットなんですか?
異なる立場間の対立・葛藤、家族の分断
・ 原発の話をすると、離れ離れの夫婦でけんかばかりになる。
・ 避難?それとも居続ける?表面上は対立。でも、実は想いは同じ。子どもを守りたくない親はいない。
・ 親・子・孫、3世代がバラバラになってしまった…いつになったら帰れるのか。
・ 危険とわかっているけど、福島に戻りたい。
雇用
・ 福島の野菜が店頭から減っている。農家の方々の仕事が無くなっている。
・ 雇用を奪われるかもしれない。
若者
・ 妊婦・子ども優先。若者もこれから妊娠する可能性があるのに、検査は18歳まで。
・ 子どもを産んでいいのだろうか。将来への不安を友達同士でも語れない。
・ 大学の中も原発や放射能の話はタブーになっている。
メディア、情報
・ マスメディアの問題。インターネットができる人、できない人で情報格差。
必要な支援
・ 必要な支援はとにかく雇用。
・ 命をつなぐために福島に力を貸してほしい。具体的な行動がふくしまの不安を救う。
・ 原発被災者のための永続的生活補償法を。
・ 福島の子ども・若者の将来の治療を支援する国際基金を。
・ 福島内みんな疲労困憊。無関心になっている。腰を上げさせる一言を、意見を投げて。
・ 福島の一箇所に継続して来てほしい。(女性、子ども、危険は要確認)それが難しくてもまずメル友になってくれるだけでもいい。
福島県外の人たちからは、「何かしたいけれど何をしたらいいのかわからない。生の声を聴ける機会がほしい」「無関心からの脱却」「まずは福島の人たちと友達になる」「ここに来られない人たちにここの声を伝える」などの声があがりました。
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