脱原発・エネルギーシフトに向けて
3/27 政府交渉-大飯原発3・4号機-制御棒挿入評価値の操作のカラクリ
質問事項
<制御棒の挿入時間について>
1.2012年3月13日の原子力安全委員会総合的評価検討会第5回の資料第5-3号添付2(「大飯3,4号 制御棒挿入性評価結果について」、以下添付2)について出典を明らかにされたい。作成者、日付、作成の意図を明らかにされたい
2.添付2に係わるデータ、資料について、原子力安全・保安院は、どのようなものを、いつ、誰から、誰が受理したのか、どのような説明を受けたのか
3.原子力安全・保安院は、添付2について、どのような審査、検討を行ったのか
4.基準地震動Ss時の制御棒の挿入時間について、審議会での審議を経て保安院の評価も終えている大飯3・4号機の耐震バックチェックの中間報告では、制御棒挿入の「評価値」は2.16秒とされていた。しかし、3月13日付資料の添付2では、2.16秒と異なる1.88秒が記載されている。2.16秒は現在も有効な値か。
<大飯原発周辺の活断層評価について>
1.FoA、FoBと熊川断層の連動について、地震と津波に関する意見聴取会(活断層評価)では委員全員が、3つの連動について評価すべきとの意見を表明している。原子力安全・保安院として、委員たちの意見を尊重し、3連動を認めるべきではないか。
2.3つの連動について評価した場合、大飯原発3・4号機の制御棒の挿入性能評価において、評価基準値を上回ることが予測される。評価値が評価基準値を上回れば、原発の運転はできないという理解でいいか。
<地元了解の範囲について>
1.原発再稼動に際して、地元合意が必要な地元の範囲を明らかにされたい。
2.1月26日の政府交渉において、原子力安全委員会は、地元合意の範囲について、「運転再開については、安全協定が結ばれる地域への説明と理解が必要」であると回答したが、相違ないか。
3.地元合意が必要な地元の中には、福井県小浜市、滋賀県、京都府が含まれるという理解でいいか。
<ストレステスト評価について>
1.斑目春樹・原子力安全委員会委員長は、繰り返し「ストレステスト一次評価では安全性の確認はできない」と述べている。原子力安全委員会が平成23年7月6日付で出した指示文書「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた既設の発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価の実施について」には、一次評価と二次評価の区別はなかったが、原子力安全委員会としては、一次評価のみで安全性の確認ができると考えているのか。
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