九十九里沖に巨大建造物?千葉県で進行中の「首都圏CCS事業」とは

気候変動

白里海岸からの初日の出風景に掘削機を重ねたイメージ(九十九里の海をまもる会作成)

「首都圏CCS事業」とは、東京湾にある製鉄所などで発生するCO2を回収して、千葉県を横断する80kmにもおよぶパイプラインで太平洋側へと運び、九十九里町沖の海底に貯蔵するという事業構想です。九十九里沖にはCO2を地下に埋めるための巨大な掘削機も建設される計画で、美しい日の出・日の入りで有名なこの地域の風景が大きく変わろうとしています。

景観だけでなく、環境面や情報公開などにも懸念があります。そして、そもそもCCSという脱炭素技術についても多くの問題点があります。首都圏CCS事業の実施判断が2026年度末と迫る中、より多くの方にこの事業やCCSについて知っていただけるよう、随時情報を発信していきます。

首都圏CCS事業とは?

JOGMEC(独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構)が2025年7月9日に開催した「令和6年度先進的CCS事業成果報告会」資料より
会社名首都圏CCS株式会社(株式会社INPEXと関東天然瓦斯開発株式会社との合弁会社)
日本製鉄株式会社
貯留地域千葉県外房沖(深部塩水層)
貯留量約120万トン/年 *将来的には500万トンへの拡大を想定
排出源日本製鉄東日本製鉄所君津地区および京葉臨海工業地帯の複数産業
輸送方式パイプライン
事業の特徴京葉臨海工業地帯におけるCO2排出源とCCS貯留地とを大容量パイプライン導管で結ぶ
スケジュール2024年:事前調査や基本設計開始、ボーリング作業一部開始
    パイプライン沿線行政への説明開始
2025年:地元説明、自主的な環境影響評価(事業者資料には「必要な場合のみ」と記載あり)
2026年:上記を継続実施し、年度末までに事業化判断予定
<事業化される場合>
2030年度圧入開始に向け、工事等実施
事業継続年数、終了年度は未定

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