活動地情報
2010春の活動レポート 第2回
今年の春の活動を、3回に分けてレポートします。
第2回は、今年活動を開始したブッティルモ村のレポートです。
>第1回 >第3回
●南ガラタシ村から周辺の村へ
昨年夏に見た砂漠化の状況 村長のトンラガさんと計画を練る |
「ブッティルモ村も応援してほしい」昨年夏、南ガラタシ村の住民から相談がありました。南ガラタシ村、北ガラタシ村の取り組みを見て、同じ地区のブッティルモ村の住民から要望があがっているとのこと。案内してもらったのは村の放牧地でした。
放牧地というものの、草はわずかにしかありません。
「昔はシャバガ(草の種類)がたくさんあったのですが。」村長のトンラガさんに聞きました。白い砂漠があらわれ始めたのは20年ぐらい前から。家畜の放牧が増え、草がなくなっていったといいます。
南ガラタシ村のように、ここでも緑を取り戻しましょう。その秋、砂漠化した40haほどを活動地に決めて準備に入りました。
●ブッティルモ村で活動開始
植え方をアドバイスする現地スタッフ |
春を待って緑化活動がスタート。井戸掘りや柵の設置の準備から始まりました。
4月15日には、これまでの活動地では初めて、文冠果(ブンカンカ)を取り入れ、村の2人の青年と実験的に植えました。
文冠果は4、5年後に実がなり良質な油が採れ、食用・燃料油に使えるというもの。中国政府は“民と穀物を争わず”といって、これから伸びるバイオ燃料は現在食用になっているトウモロコシから採るのでなく、非穀物系の植物から採る方向で、この文冠果の栽培を奨励しています。
この地域には文冠果の大きな木もありますが、ここ、砂の活動地でも育つでしょうか?
少し遅れた春植林 |
少し遅れて5月、ポプラの植樹が始まりました。苗木が39家族に分配され、それぞれが植え、育てていきます。
しかし、今回の植樹にはちょっと心配があります。村では4月早々に植える予定でしたが、上部政府から潅木の寧条の苗が届き、村に通る街道に植えるよう指示が来たのです。このため、適期より半月以上遅い植樹となりました。経過を見守ります。
5月には日本から緑化隊もやってきました。緑化隊との初めての共同作業に、たくさんの住民が集まりました。
春に植えたたくさんの苗木。不安材料はありますが、1本1本が元気に育つように、住民と連携して苗木の手入れ、柵の管理に取り組みます。
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次回は、継続活動地のヤミンアイリ村などの活動を報告します。
>第3回レポート