活動地情報
2010春の活動レポート 第1回
今年も春から活動が始まりました。地面が融ける頃が苗木を植えるのにいちばんいい時期――今年は例年にくらべて寒さが続き、植樹作業が動き出したのは4月半ばを過ぎてからでした。
ダチンノール村3期地区、ブッティルモ村で新しく活動を始めたほか、北ガラタシ村やヤミンアイリ村などでも春植林を行いました。
この春の活動を、3回に分けてレポートします。
現地ではめずらしい霧氷[4/17撮影] |
ツアー直前にもあった雪[4/26・宿舎] |
●ダチンノール村、10年目の新たな展開
まだ雪が残る3月下旬。活動準備のために村を訪れると、1期地区に村じゅうの住民が集まっていました。
2001年に活動を開始した1期地区。みんなで植えた苗木は大きく育ち、立派な林もあります。この日、その木を村のみんなに分配し、各自が管理・利用することになったのです。
新しい時代に入った1期地区 |
村のリーダーが木の一覧表を手に、太さや数を確認しながら決めていきます。分配が決まると「幹が太くなるように」とさっそく枝打ちに取りかかる住民も。切った枝は薪に使えます。
放牧、開墾、伐採、行き過ぎた利用が引き起こした「砂漠化」。ニコニコ顔の住民を前に、ちょっと心配な気持ちにもなりました。
緑の維持と利用、そのバランスをどう取るか?――1期地区のこれからを見守ります。
●3期地区、緑化スタート
いよいよ始まりました |
ダチンノール村では2004年に1期地区の西側に活動地を拡張し、2期地区として緑化を始めました。1、2期地区とも苗木が育ち、草が回復、畑もできました。植物や生きものの種類も増えています。
そして今年、さらに西側へ拡張、3期地区の活動が始まりました。
寒さが和らぐのを待って、4月半ば過ぎから5月上旬にかけて、
住民が広い面積に植樹を行いました。
これまで村の放牧地だった場所。いまは流動砂丘が広がり、草はわずかに残るだけ、1期・2期の開始時よりも状況は厳しいように見えます。でもすぐ隣には、緑が回復した2期地区。「ここも2期地区のようにしたいね。」そう語る住民は、期待感にあふれていました。
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次回は、今年活動を開始したブッティルモ村の活動をお伝えします。
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