【鉱物資源ウェビナー】脱炭素の名の下に進むリチウム開発の負の実態~アルゼンチンでは今

リチウムは、ニッケルコバルトなどと並び、気候変動対策に資する鉱物資源として注目されています。特に、電気自動車や再生可能エネルギーの蓄電池として使用されるため、脱炭素社会の実現の鍵を握っているとも言われています。しかし、その採掘の現場では、豊かな自然環境や貴重な生態系、そこで暮らす人びとの生活が深刻な影響を受けています。グローバルノースの国々では地政学的リスクを考慮し、資源の入手先の多角化を目指していますが、アルゼンチンを含む南米地域で採掘されるリチウムもその対象となっています。

アルゼンチン、チリ、ボリビアにまたがるアンデス地域には世界の53%の量のリチウムが眠っているとされています。標高が2,300~4,500mと高く、降水量が極端に少ないため非常に乾燥した地域ですが、雪水などが地下を流れ長い時間をかけて塩湖等の湿地が形成されてきました。リチウムはそのような塩湖の奥底を流れているかん水(リチウム等を含んだ塩水)を井戸で汲み上げ、地上で蒸発させることで獲得する方法が主流です。しかし、この過程で、地域の生命を支える希少な水資源を人為的に蒸発させ、喪失させることで、深刻な水の問題が引き起こされています。

現在残されている自然環境や、自然との調和を重んじ共存している人びとの生活を犠牲にしてまで進められている鉱物資源の採掘は、果たして望ましい気候変動対策と言えるでしょうか。グローバルノースの国々がグローバルサウスの資源を略奪するこの構造は、「緑の植民地主義(グリーンコロニアリズム)」とも呼ばれています。

今回のウェビナーでは、リチウム開発の現場でどのような環境・社会・人権問題が起きているのかを、現地で活動をしているFoEアルゼンチンのメンバーと、問題に直面してきた地域住民の方にお話しいただきます。また、日本がこの問題にどのように関わっているのかについても考えます。

ますます加速する資本主義の中で、懸念の声を直接聞き、自分たちの生活、社会の在り方を一緒に見直してみませんか。ご参加をお待ちしております。

日時4月16日(木)20:00~21:30
会場オンライン開催Zoom(ウェビナー)
申込みhttps://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_LLL3eXPKRWWdKKs-8xLKsw
参加費無料
共催国際環境NGO FoE Japan、アジア太平洋資料センター(PARC)(調整中)
問い合わせお問い合わせはこちらからお願いします

プログラム(予定)

開催趣旨
    ・田中滋 <アジア太平洋資料センター(PARC)>
日本が関与するアルゼンチンのリチウム事業概要
    ・佐藤万優子 <国際環境NGO FoE Japan>
アルゼンチンのリチウム採掘の概要と問題点(逐次通訳あり)
    ・Natalia Salvático氏 <Tierra Nativa(FoEアルゼンチン)>
日常生活にもたらされるリチウム開発の脅威(仮)(逐次通訳あり)
    ・地域住民(予定)
質疑応答

 

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