緊急オンライン企画「能登半島地震から考える原発と避難」
第2回(1月30日開催)>北野さん資料(PDF) >満田資料(PDF)
今年元日に能登半島を震源とする最大震度7の地震が発生しました。周辺地域は甚大な被害にみまわれ、多くの方々が亡くなりました。今も命をつなぐための懸命の取り組みが続いています。
一方で、停止中の北陸電力志賀原発も強い揺れと3メートルの津波に襲われました。変圧器から約2万リットルの油が漏れ、外部電源の一部から受電ができなくなるなどのトラブルに見舞われました。
地震により多くの家屋が倒壊し、広い範囲で道路が寸断されました。孤立した集落もあります。また、モニタリングポストが一部測定不能になりました。各地の自治体が策定する避難計画の前提となる原子力災害対策指針の非現実性がつきつけられた形となりました。
珠洲市では、1975年ごろから原発建設計画が持ち上がり、さかんな誘致活動が行われましたが、多くの人々による反対運動が盛り上がり、紆余曲折の結果、2003年建設計画は凍結されたという歴史があります。
今回の企画では、能登半島地震によって改めて問われる、原発の安全性と避難の問題について考えていきます。
※いずれもZoomミーティングを使用します。参加費無料(ご寄付歓迎)。要登録。
第1回 被災地で見た地震被害の実態は?
能登半島を取材された福島在住のジャーナリストの藍原寛子さんにお話しを伺います。
日時:2024年1月23日(火)18:00-19:30
ゲスト:藍原寛子さん/ジャーナリスト
主催:FoE Japan
第2回 能登半島地震で問われたことは?
珠洲原発の建設反対運動にかかわり、志賀原発についても問題提起を続けてこられた、珠洲市にお住まいの北野進さんにお話しを伺います。また、金沢市に在住で、「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」の中垣たか子さんにコメントをいただきます。
日時:2024年1月30日(火)14:00-15:30
ゲスト:北野進さん/珠洲市在住、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長 >資料
コメント:中垣たか子さん/金沢市在住、北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会
主催:国際環境NGO FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会
【見解:原発は気候危機対策を妨げる~COP28成果文書をうけて】
“原発は、その莫大なリスクとコスト、計画から稼働までの期間の長さなどを考えれば、気候危機対策として有効でも現実的でもない。世界の原発の発電量は横ばいもしくは微減であり、世界の発電量に占める原発のシェアは下落し続けている。…原発の発電コストは上がり続け、価格競争力はなくなってきている。さらに原発の建設期間も長期化する傾向にある。”