オンラインセミナー:ALPS処理汚染水 メディアはどう報じたか?

原発2023.9.25

資料(村上正子さん/原子力市民委員会事務局長)

8月24日、福島第一原発でタンクに保管されているALPS処理汚染水(注)の海洋放出がはじまり、第1回の放出では9月11日までに7800トンの水を放出しました。今年度は約5兆ベクレルのトリチウムを放出する計画です。

放出期間は30年と試算されていますが、廃炉の行先が見えないまま、長期化する可能性もあります。

メディアは、中国の禁輸措置や、閣僚による海産物の安全PRなどを大きく報じましたが、ほとんど報じられなかったことが多くあります。たとえば、処理汚染水に含まれているトリチウム以外の放射性物質の総量が示されていないこと、モルタル固化処分など海洋放出以外の現実的な代替案が提案されていたこと、処理汚染水の放出の前提となっているデブリの取り出しが暗礁に乗り上げていることなどです。

このセミナーでは、処理汚染水をめぐるメディア報道のあり方について議論します。

注)ALPSで処理されているが、まだトリチウムやその他の放射性物質が残留していることから、正しくは「処理されているが放射性物質を含む水」とすべきでしょう。FoE Japanは「処理汚染水」と呼ぶこととしています。詳しくはこちらをご覧ください。

日時:2023年9月21日(木)14:00~15:30
オンライン会議システムzoomを利用

ゲスト:
木野龍逸さん(ジャーナリスト)
志葉玲さん(ジャーナリスト)
村上正子さん(原子力市民委員会事務局長)
 
 
プログラム:
イントロダクション:処理汚染水をめぐる論点…満田夏花(FoE Japan)
クロストーク:メディアは問題を伝えたか…ゲストのみなさんとともに議論します

【Q&A】ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイント

Q:「処理水」? 「汚染水」?
Q:何が含まれている?
Q:東電はすべてのタンクについて放射性物質を測っている?
Q:トリチウムは世界中の原発から排出されているから問題ないのでは?
ほか、よくある質問をまとめました。

 

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