連続セミナー:ミャンマーからの声を聞く 第1回「ミャンマーの民主化に向けてASEANと日本は何ができるのか」

開発と人権

2021年2月にミャンマー軍によるクーデターが発生して以降、同軍は民主化を求める市民を弾圧し、現在確認されているだけでも4,017人を殺害、19,970人を不当に拘束しています(8月30日時点)。また、各地で軍と民主派や少数民族武装勢力との間で武力衝突が発生し、国連によると190万人もの国内避難民が発生している状況です。
日本政府は2020年までに1兆8449.39億円の政府開発援助(ODA)をミャンマーに供与する予定でした(累積。円借款事業の約束分を含む)。クーデター後にミャンマーをめぐる情勢が激変したにも関わらず、現在も円借款事業の34事業が進行中であるなど、日本のODAを通じた「援助」は続いたままです。ODA事業の中には、ミャンマー軍が行いその資金源となるビジネスに関係するものや、紛争を助長する、と現地から懸念の声が上がっている事業もあります。
今回のウェビナーではゲストスピーカーを交え、ODAの問題事業、現状でODAを継続することの懸念等についてお伝えします。

第1回「ミャンマーの民主化に向けてASEANと日本は何ができるのか」

東南アジア諸国連合(ASEAN)がミャンマーの危機に対処できていないなか、日本政府は、ASEANのミャンマーに対する「5つの合意」を支援すると繰り返しています。しかし、ASEANの「5つの合意」は採択されてから2年間経っているにもかかわらず、まったく成果を上げていません。日本政府はミャンマー問題の解決をASEANに丸投げし、ミャンマーにとって最大のドナー国であった自らが同国の人権状況や民主化に向けて積極的に動くのを避けているようにも見えます。
連続セミナー「ミャンマーからの声を聞く」の第1回目となる今回は、ミャンマーの民主化活動家から、ASEANの合意の問題点や日本政府に求める対応について提言を聞き、日本が今後とりうる対応について考えていきます。

日時

2023年12月13日(水) 19:00-20:30 

会場

オンライン開催(ウェビナー)Zoom

言語

英語(日本語同時通訳付き)

申込

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スピーカー

キンオーンマー氏(プログレッシブ・ボイス)
ティンザーシュンレイイー氏(民主主義発展のための行動委員会)

発表者略歴

キンオーンマー氏 (Khin Ohmar)
民主化・人権運動家。プログレッシブ・ボイス創設者・会長。ミャンマーの学生たちが全国規模の民主化蜂起を率いた1988年から、自身も大学生としてミャンマーの民主化運動に関与参加。以来、海外を拠点にミャンマーにおける人権や民主主義、正義、平和のための活動を続けている。 プログレッシブ・ボイス(Progressive Voice)
ミャンマーに連邦制の民主主義がもたらされることをめざして活動する調査・政策提言団体。ミャンマーにおける民主主義と人権を求める諸団体の連合であったビルマ・パートナーシップを前身とする。ミャンマー全土の草の根団体との協力関係を活かし、ミャンマーの市民社会からの声を国際社会に伝える架け橋の役割を果たしている。
ティンザーシュンレイイー氏(Thinzar Shunlei Yi)
民主主義発展のための行動委員会(ACDD: Action Committee for Democracy Development)の政策提言コーディネーター。2021年の失敗クーデター後に発足したゼネスト委員会に協力するほか、ミャンマー女性の連帯を促進する #Sisters2Sisters キャンペーンを率いるなど、ミャンマーの人権保護や民主主義の推進のためにさまざまな活動をしている。2022年マグニツキー賞受賞。 民主主義発展のための行動委員会(ACDD)
労働者、諸民族、若者、農民など14の草の根ネットワークからなる市民社会連合で、2010年に結成された。協力団体とともに、人権に基づくアプローチによる行動やキャンペーンを行っている。

お問い合わせ

メコン・ウォッチ info@mekongwatch.org

共催

「#ミャンマー軍の資金源を断て」キャンペーン団体(メコン・ウォッチ、アーユス仏教国際協力ネットワーク、国際環境NGO FoE Japan、日本国際ボランティアセンター、武器取引反対ネットワーク)、プログレッシブ・ボイス

 

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