寄付のお願い:ニッケル開発事業から土地・生活を守ろうとしてきたインドネシア・南スラウェシの女性たちに支援を!(2022年5月31日まで)

今年3月、南スラウェシ州でPTヴァーレインドネシア(PTVI)が50年以上にわたり開発を進めてきたニッケル鉱山地域で、自分たちの生活を守ろうと抗議活動に参加していた先住民族3名が不当に逮捕されました。このニッケル採掘・製錬事業には、日本企業(※)が資金を投入し、数十年にわたって鉱物を輸入してきました。

(※)PTVI出資比率:ヴァーレカナダ(43.79 %)、住友金属鉱山(15.03 %)、PT インドネシアアサハンアルミニウム(20.00 %)、ヴァーレジャパン(0.55 %)*、住友商事(0.14 %)、その他(20.49 %)
(* ヴァーレジャパンの出資比率:ヴァーレカナダ(87.2 %)、住友金属鉱山(12.8 %))

ハムルラーさん(40歳)、レナルディーさん(35歳)、ニムロッドゥ・シバンティさん(59歳)の不当逮捕は、これまでニッケル鉱山開発の影響を受けてきた東ルウ県の先住民族がPTVIに対し、コミュニティの生活や基本的人権について改善を要求したものの、同社が受け入れなかったことに端を発しています。(住民の要求・抗議活動と3名の不当逮捕の背景は下段をご参照ください。)

現地の弁護士団体などが3名の即時解放に向けて努力していますが、2022年4月21日時点で、3名は、東ルウ県の警察に拘束された状況が続いています。

また、3名のご家族の皆さんも悲痛な思いや心労が重なるとともに、家計の収入が減るなど苦しい立場におかれています。

3名の拘束が数ヶ月に及ぶ可能性がある中、住民を支援する現地NGO/WALHI(インドネシア環境フォーラム)南スラウェシの呼びかけに応じ、子どもや高齢の親を支えていかなくてはならない3家族の女性たちへの寄付をFoE Japanでも募ることにいたしました。いただいた寄付は、3家族の日々の生活費や、新たな家計収入のための小規模なお店の立ち上げなどに役立てていただく予定です。

<生活費用の例>
・6人家族(乳児1名、小中学生3名含む)の食費、電気代等・・・月1,600,000ルピア(約14,300円)
・4人家族(乳児1名、幼児1名含む)の食費、電気代・・・月1,500,000ルピア(約13,400円)
・乳児用ミルク・・・月400,000~600,000ルピア(約3,600~5,400円)
・幼稚園の費用・・・年間3,000,000ルピア(約26,900円)
・脳梗塞で倒れた高齢の親の薬代など・・・月2,300,000~2,600,000ルピア(約20,600~23,300円)
・ジャカルタで学ぶ子ども(大学生)への仕送り・・・月2,000,000ルピア(約17,900円)

日本の皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。寄付の方法は以下のとおりです。

関連オンラインセミナー「インドネシアから届いたSOS―50年のニッケル鉱山開発がもたらしたものは?」
 日時:4月26日(火)19:30~ >詳細はこちら
 南スラウェシのニッケル鉱山・製錬開発事業の影響を受けてきた住民の皆さん、そして支援を続ける現地NGOスタッフから現場の状況を報告していただくオンラインセミナーを開催します。ぜひご参加ください。

寄付の方法:FoE Japanへの振込

注:インドネシアの団体へ寄付するため、寄付控除の対象にはなりませんので、ご了承下さい。

*クレジットカードを使ったオンライン寄付

  1. 「支援する」ページの「今回だけ寄付をする」の1.クレジットカード決済よりお手続きください。
  2. 手続き画面上の備考欄に「インドネシア寄付」と必ずご記入ください。

*郵便振替

郵便振替口:00130-2-68026 口座名:FoE Japan

郵便局備付の払込取扱票をお使いください。

通信欄に、「インドネシア寄付」とご明記の上、住所、氏名をお忘れなくご記入ください。

*銀行振込

振込先:城南信用金庫 高円寺支店 普通358434  エフ・オー・イー・ジャパン

送金後、確認のために、下記連絡先までお知らせください。

連絡先・お問合せ

国際環境NGO FoE Japan 担当:波多江
Email: hatae@foejapan.org
TEL: 03-6909-5983

住民の要求・抗議活動と3名の不当逮捕の背景

1月下旬、先住民族のグループはPTVIに対して、
 ・先住民族のためのコミュニティ開発プログラムの適切な実施
 ・先住民族の優先雇用
 ・清潔な水へのアクセス
 ・採掘・製錬事業による大気
 ・水質汚染に関する独立専門家の調査実施
などを要求する書簡をPTVIに提出しました。

しかし、2月にPTVIが要求を拒否したため、3月初頭にPTVI経営陣との対話を求める平和的な抗議活動が始まりました。抗議には、東ルウ県ヌハ郡、トウティ郡、ワスポンダ郡の先住民族、農民、非正規労働者、女性、ユースなど、数百人が参加していました。

3月10 日には数か所で抗議が行われていましたが、抗議をしていた住民の列に労働者を乗せたバスが突っ込んできたことで、その場の状況は混沌としていきました。抗議に参加していた住民4名が明確な理由もなく殴られたため、それを良しとしない仲間がPTVIの警備要員と揉みあいのような状況となりました。

こうした3月10日の一連の出来事の後、住民3名がインドネシア刑法に違反したとの言われなき罪状で逮捕されたのです。

インドネシアでは、大規模な資源開発やインフラ開発などに懸念や反対の声をあげる住民が、身に覚えのない罪で逮捕・拘束され、有罪判決を受けて収監されるケースが頻繁に起きています。現地NGO インドネシア環境フォーラム(WALHI)によれば、2021~2022年にかけて、少なくとも182名の住民が、土地収用・紛争に絡んで、こうした公権力による市民への深刻な人権侵害や弾圧(Criminalization)の犠牲になっているとのことです。

 

関連する記事

【オンライン現地報告会】インドネシアから届いたSOS―50年のニッケル鉱山開発がもたらしたものは?

開発と人権

関連するトピック

関連するプロジェクト