生物多様性と森林
生物多様性保全に関する政策提言について
2010年3月
2010年10月再リリース
生物多様性保全に関する政策研究会
代表:宮崎 正浩(跡見学園女子大学教授)
事務局:国際環境NGO FoE Japan
現在、世界的に人間活動の拡大によって 生物多様性の損失が急速に進んでおり、 人類のみならず地球上の生物の将来に深刻な影響をもたらすことが心配されています。日本においても、生物多様性の危機が深刻化しています。
このような危機にある生物多様性を保全するための政策提言を目的として、私たち市民、NGO/NPO、企業、学識経験者の有志は「生物多様性保全に関する政策研究会」を2009年6月に設置し、月1回のペースで議論を重ね、同封の政策提言を取りまとめました。その政策提言の要点は以下通りです。
1. 生物多様性条約(CBD)締約国会議が2020年までに世界の生物多様性の損失をゼロとする目標を掲げることを提案するとともに、日本が国内でこの目標を達成するために必要な政策として、下記の政策を提言します。
提言1 日本に適したノーネットロス政策の検討
提言2 戦略的環境アセスメントの法制化
提言3 生物多様性保全のための既存法制度の改正等
提言4 政策の意思決定への市民参加
2.国外の生物多様性保全に対して日本が貢献するために、下記の政策を提言します。
提言5 海外での開発プロジェクトにおける生物多様性の保全
提言6 生物多様性に配慮した資源の購入
本研究会は、世界の生物多様性の危機的な状況を踏まえ、日本の国内法の改正又は新規立法によって政策に反映されるよう、日本の環境政策の意思決定に関与する政府関係者などに対して提出します。また、国際的には、日本の市民による政策提案として、2010年10月に名古屋で開催されるCBD第10回締約国会議(COP10)に向けて発信します。
※なお、この提言は、本研究会メンバーが個人として参加した研究会において議論し合意されたものであり、各メンバーが所属する団体や機関の公式見解ではありません。
>生物多様性保全に関する政策提言(日本語)[PDF]
>生物多様性保全に関する政策提言(英語)[PDF]