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気候変動対策支援
インドネシア気候変動適応プロジェクト
インドネシアの農村、漁村では季節の変化や異常気象などの影響が深刻です。ほとんどの住民は気候変動を実感しながらも何が起こっているのかわからないまま不安に陥っています。慣習的な暦に従った農法や漁法ではこれまでどおりには収穫(収獲)できず、生計手段を失ってしまう人々が増えています。
そこで、現地のNGOや地方政府と連携し、コミュニティが気候変動を理解し、主体的に対策を導入するための支援しています。情報提供、研修、地域の資源を利用した対策の提案と技術支援、ネットワーク構築などを通じて、コミュニティのエンパワーメントを促進していきます。
プロジェクト対象地:
インドネシア 中部ジャワ州 スマラン >詳細はこちら
洪水都市スマラン ~スマランの環境と気候変動影響~
スマランは、もともと脆弱な地盤の上に近年工業団地の建設や違法な水のくみ上げ、都市部への人口集中が重なり、年間1~9cmの地盤沈下が観測されています。工業化に伴って溢れかえった人口増加の波は、スマランの水源地となる上流域の周辺農村まで及び、工場や宅地開発のために森林伐採や農地からの土地利用転換が進んでいます。
森林の保水作用を失ったため、上流域、下流域共に乾季には水不足、雨季には土砂を伴った洪水を引き起こしています。沿岸部では、1970年代頃からマングローブ林が伐採され、日本等向けの輸出用エビ養殖が政府の政策として進められました。
しかしながら、近年の地球温暖化による海面上昇や高潮は、侵食や塩害被害を及ぼし、養殖地は失われつつあり、海からの浸水も都市部や漁村の洪水被害を拡大させています。
沿岸部の洪水の様子 |
上流域の荒廃 |
FoE Japanのプロジェクト対象地区
気象変化と工業化を原因とする洪水問題の解決・緩和策として、上流域ではコミュニティベースのアグロフォレストリーの実践と気候変動に配慮した分水域管理政策提言活動を支援し、下流域ではコミュニティベースのマングローブ再生活動の実践と持続可能な沿岸保全政策づくりを促進しています。
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