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エコツアー
2010年6月 ツアー報告
6月6日~12日、インドネシア、スマランの気候変動対策プロジェクトを訪問するエコツアーを実施しました。
今回は、FoE Japanの活動をいつもお手伝いいただいているボランティアさんを対象とした参加者5人のお試しツアーです。
【訪問先】 インドネシア スマラン、ジョグジャカルタ
【参加人数】 5名
1日目:いざ、インドネシアへ
お宿でリラックスタイム |
成田空港から8時間ほどでトロピカルアイランド、バリに到着です。
いまにもビーチに繰り出しそうな日本人観光客でいっぱい。でも、FoE一行は国内線ロビーに向かいます。
国内線は一気に外国人が減り、インドネシア色たっぷり。バリから
1時間ほどであっという間に古都ジョグジャカルタです。
本日のお宿は、伝統的なジャワ様式のホテルです。
2日目:古都ジョグジャカルタ
午前中はジョグジャカルタの街をお散歩。伝統市場をぶらぶらするとインドネシアの庶民の暮らしが垣間見えます。午後は、いよいよ目的地であるスマランに移動です。でもせっかくだから途中で世界遺産ボロブドゥールにも寄り道。
朝の散歩道 |
世界遺産からジャワの自然を一望 |
3日目:日本の支援で作られる洪水対策事業とFoE のコミュニティプロジェクト
スマランの最初の訪問先は、JICAの支援で建設される上流から下流に渡る洪水対策事業地です。
上流では、特別にダム建設現場まで入れてもらいました。下流では河川拡張事業の対象地を視察し、住民移転問題など大規模インフラ事業に伴う多くの課題を目の当たりにしました。
水に沈むダム建設地 |
建設責任者からの説明 |
午後は、FoE Japanが支援するコミュニティベースの気候変動対策プロジェクト地の農村を訪問しました。本日は民家に滞在です。文化や生活様式の違いに戸惑いながらも、優しく世話をしてくれるホストファミリーとの団らんを楽しみました。
ホストファミリーとのご対面 |
ホストマザーの料理をお手伝い |
夜はイスラム教の音楽を鑑賞 |
4日目:アグロフォレストリーでコーヒー摘み体験
滞在したインドロキロというコミュニティは、干ばつや洪水の被害を抑制するためのアグロフォレストリー(混合農業)プロジェクトに参加しています。朝はコーヒー摘みや伝統的なコーヒー加工を体験し、午後は今年植えた苗木の世話を手伝いました。
興味津々に村の生活を楽しむツアー参加者に、村人たちも大喜びです。自分たちの伝統的な生活や環境保全活動に自信を持つことができました。
コーヒー摘みを初体験 |
伝統的なコーヒー作りも体験 |
今年植えた苗のお世話 |
5日目:マングローブ植林
最後に、洪水地域となる下流の漁村を訪れました。
参加者たちは、洪水や汚染、ゴミ問題など村人たちが直面する様々な問題にショックを受けながらも、マングローブを植えることで状況を改善しようとする住民たちの努力に感銘を受け、海面上昇で沈みつつある沖の小島を未来に残すための植林に参加しました。
今回植えたマングローブが森に育てば、島自体が天然の堤防となり、高波などから村を守ることができます。
船で沖の小島へ |
気持ちを込めて1本1本・・・ |
がんばった後は釣りやバード ウォッチングでレジャーも満喫 |
6日目:ジョグジャカルタから日本へ
最終日はジョグジャカルタに戻り、お土産ショッピングの後は惜しみながらも帰国です。
乾季のツアーのはずだったのに、滞在中はスコールに降られてばっかりでした。インドネシアの気候変動を予想以上に実感させられる旅となりました。インドネシアの抱える問題も、人々の前向きな努力も両方感じてもらえたのではないでしょうか。
またいつか帰ってきてくださいね!!
今回、アグロフォレストリープロジェクトでできたジャワコーヒーをお土産に 持って帰ってきました!
1000円以上ご寄付いただいた方にプレゼントします。>詳しくはこちら
前回のエコツアー収入で苗床が整備されました! |
FoE Japanは、気候変動の影響を受ける地域に、住民主体の持続可能な対策を取り入れることを提案しています。
その一環として、エコツーリズムの導入が代替生計手段となり、環境保全活動の継続につながることを期待しています。