家庭農牧場募金
家庭農牧場支援 現地レポート(2009/11)
○支援先の近況
2005年に開始した家庭農牧場支援。今年、2009年は新たに35戸が支援先に決まり、これまであわせて85戸を応援することができました。緑化の経過をお伝えします。
1年目、しっかりと根を張る苗木 3年目、立派な林と畑に変わった |
現地は今年、雨が少なく、農牧民の畑は大打撃を受けました。苗木の活着、緑化にも影響がありましたが、支援家庭の多くが、植えた苗木を大事に育てていました。
緑化1年目の家庭では、苗木はまだ小さく、細くて頼りない感じですが、たくさん葉をつけていました。防風林となるポプラを中心に植えていました。なかにはポプラ列の間にマメ畑を作る家庭も。草取り・施肥を行なうため、苗木の生長にもいいようです。
緑化2年目、3年目の家庭では、苗木が大きくなり、草も増えました。樹列間に畑をつくるところも多く、特に3年目のボルント村、7戸が共同で取り組んだ場所は、立派な林のなかにマメ畑がきれいにできており、3年の変わりように驚かされました。
これからも支援先の経過を見守りながら、1戸でも多くの家庭が緑化を始められるように新たな支援も続けていきたいです。
○来年の支援に向けて
来年の支援先を訪問 |
この11月、来年の支援先を決めるため、希望があった家庭を訪問し、現場を案内してもらいました。これまで関わってきた4つの村で13戸の場所を見学。草がほとんどなく砂丘が連なり、とても厳しそうな場所もありました。
「柵を囲ってから始めよう」、「以前囲ったけど壊れているから直そう」、など現場で相談もできました。今年の募金状況をみて、来年度の支援を決定する予定です。
現地では苗木というと「ポプラ」。成長が早い、木材として売れる、と多くの住民がポプラをたくさん植えたいといいます。「ポプラの森に害虫や疫病が発生すると周りのポプラも全滅することがあるから、ポプラ以外の木も植えることが大切」と呼びかけていますが、いろいろな樹種を積極的に植える人は少ないのが現状です。
家庭支援は活動地支援と違い、緑化費用の一部を応援するもの。住民自身も負担しています。住民の自主性を後押しするためですが、自主性を尊重しながらも、1戸1戸、ていねいなフォローができるように工夫していきます。
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