活動地情報
現地レポート 来年の活動に向けて準備はじまる(2009.11)
農民の家にはトウモロコシが山積み |
10月29日から11月12日、来年の計画・準備のため現地に行ってきました。現地の冬はとても寒く、11月頃から地面が凍り始めます。住民はそれまでに農作業を終わらせるため、10月はとても忙しくなります。農繁期を過ぎれば住民とゆっくり話ができるので、毎年寒くなってから現地を訪れます。
活動地の村々をまわり、今年の活動状況や経過を確認し、村の希望やこちらの提案について話し合い、来年の計画づくりをしました。
○各活動地の経過レポート
4月の春植林、その後ポット苗植樹や苗木の手入れ、囲い柵の補修、回復地に畑をつくるなど、それぞれの活動地で住民が緑化に取り組みました。3回の緑化隊も、植樹や草方格づくりに協力しました。
今年開始した北ガラタシ村、アシン村では、砂ばかりだったところに苗木が根を張り、草が生えて、緑の回復が目に見えてあらわれました。
活動2年目の南ガラタシ村、ウリゴンホトグ村、西ハイスカイ村、リャンサップ村(新活動地)は、苗木が目立ちはじめ、草も増えました。畑を始めた場所もでき、緑がぐっと増えました。9年目のダチンノール村は、大きな林ができ、植物や生きものの種類も増えました。
一方、3年目のアゴラ中学、4年目のヤミンアイリ村では、苗木が枯れてしまったり、家畜に食べられた場所がありました。この光景を目にするのはつらく、こうすればよかった、これが足りなかった、という後悔が頭をめぐりました。これまで同じような問題を何回も克服しましたが、また出現してしまいました。あの手この手と策を考えて、試行錯誤から、よりよい手法を見つけていきます。
(詳しくは各活動地のページをご覧ください)
○継続、再挑戦、新しい活動
雪景色の現場で来年の計画づくり 村の人たちとポット苗づくり |
各活動地で、今年の成果・反省を踏まえた計画づくりができました。ヤミンアイリ村は、小さい面積で行うことで柵の管理を徹底し、再び植樹・緑化に挑戦します。
新しい活動も始まります。ブッティルモ村とダチンノール村3期地区です。来春、地面が融ける頃、始動できるように、苗木の植え方、樹種や植樹時期の具体的な計画を話し合い、柵、苗木など資材の準備を進めました。
家庭農牧場支援も、希望する家を訪問し、現場を見学して支援先に15戸を決めました。2月までの募金状況で追加支援も予定しています。
こうした活動に向けて、苗木づくりもしています。西ハイスカイ村でどんぐりの苗をポット苗に、砂漠宿舎ではサジーの枝をとりポット苗を作りました。寒さに震えながらの作業でした。
この活動は、来年10周年を迎えます。これまでの課題を乗り越え、現地住民、応援してくださるみなさんといっしょに、緑の回復した様子をたくさん見ていきたいです。