COP16 (メキシコ・カンクン会合)
日本、気候交渉の進展の脅威に
FoEインターナショナル
FoE Japan プレスリリース
2010年12月1日
メキシコ・カンクン現地時間の2010年12月2日(13:30~14:00)、FoEインターナショナルはMoon Palace Hotelにおいて、COP16初日に京都議定書の第2約束期間に関しての日本政府の発言に対し、記者会見を行いました。
以下、FoE Japanの小野寺ゆうりの発言要旨:
日本は、世界の温室効果ガス排出量が増加し続ける中、一部の先進国のみが排出削減に取り組み、残りの国を考慮しないような条約は破棄すると宣言しました。
国連気候変動交渉(COP16)の初日、日本は、いかなる状況においても京都議定書の第二約束期間に参加しないという態度を明らかにしました。
かつて日本は、先進国の排出削減に取り組むこの歴史的な議定書を生み出した会議の議長を務めました。にもかかわらず、日本の総理大臣である菅直人氏は、早い段階から今日の後ろ向きな立場を明確にしています。
3年間に渡る交渉と、また不本意な結果に終わった去年のコペンハーゲンの後、今回カンクンで開催されている国連気候変動交渉では、多国間プロセスにおける民主的な交渉の確保と、気候変動の壊滅的な影響によって多くの人々が深刻な脅威に直面している途上国からの信頼を取り戻すことが最大の課題となっています。
ここカンクンで途上国は、2013年以降の京都議定書第二約束期間に、先進国が野心的な排出削減を約束することによる交渉の前進を求めています。
国際社会からは、日本が京都議定書を放棄することは、先進国としての歴史的な排出責任への認識が欠けていると捉えられています。
日本を含む先進国は、歴史的な排出の圧倒的大部分を占めている責任があります。
カンクン会合は、2013年から2016年の間に先進国で誓約されるべき排出削減目標とともに、途上国が気候変動に取り組むために必要な資金および技術支援等、今後の気候変動への地球規模の取り組み努力の重要な要素について合意に達することが期待されています。
◎FoEプレスリリース「日本、気候交渉の進展の脅威に」(日本語、PDF)
◎緊急サイバーアクション「日本政府に“温暖化交渉をつぶさないで!”とメールしよう」
本件に関するお問い合わせ:
FoE Japan 柳井 真結子
携帯(メキシコ): 9981080357