バンコク会合
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2009.09.30 「気候変動資金に関するNGO声明」の発表
9月30日、バンコクに集まった国際NGOから、9月27日から10月9日かけて開催されている国連気候変動バンコク会合に向けて、気候変動資金に関する声明文を発表しました。
声明文は、世界中から集まった30以上の環境NGOや人権NGOが参加した「気候変動資金に関するNGO戦略会議参加」の結果を受け、参加団体からの提言として作成されました。
NGO会議では、次期枠組合意に向けた争点のひとつである「途上国の気候変動対策のための資金」について、気候変動影響を受ける脆弱なコミュニティからの視点や、公正な資金メカニズムを求める国際NGOの視点で、交渉において考慮すべきことや懸念されること等が2日間に渡って議論されました。
FoE Japanを含むFoEインターナショナルは、同会議の運営及び議論に参加し、NGO声明に賛同しています。
以下、声明文に含まれるNGOが気候変動資金に求めることの要点:
・先進国の途上国に対する歴史的責任及び義務として、環境債務と気候債務への返済すること。
・自然環境の保護、人々の権利の尊重と促進を基本に、新しい資金メカニズムと資金の流れをつくること。
・既存の国際金融機関(IFIs)やその他の気候変動や環境債務を促進させるような機関、制度による気候変動資金への関与を至急止めること。
・先進国の温室効果ガス削減義務のオフセットを許し、先進国の責任と問題を途上国に移転させることになることから、気候変動資金の資金源としての市場メカニズムへの依存を拒否すること。
・気候変動資金によって適切でない支援(原子力、大規模ダム等の大型公共事業、バイオ燃料、単一植林、CCS等)が実施されないこと。
>「気候変動資金に関するNGO声明(英文)」(pdf)