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COP19・CMP9(ポーランド・ワルシャワ会合)
緊急プレスリリース
国際NGOのCOP19からの一斉引き上げ
2013年 11月21日
国連気候変動枠組条約会合(COP19)に参加している主要な国際環境及び開発団体 - FoEインターナショナル、WWFインターナショナル、グリーンピースインターナショナル、オックスファームインターナショナル、国際労組連合、アクションエイド、350.org他の市民団体は、本日11月21日午後1:30、会議場から一斉に引き上げる(ウォークアウト)ことを決定いたしました。
会合開始時、フィリピンで巨大台風により多数の人命が失われたように、多発する気候変動の影響と途上国を中心にした緊急かつ抜本的な国際行動を求める声にもかかわらず、主催国ポーランドはCOP開催運営に際し、過去なかった規模での大企業との共催を図り、気候変動問題解決にコミットする姿勢をまったく見せていません。また、先進国の温室効果ガス削減目標は強化どころか後退を見せ、近年交渉されている内容では2020年後の国際体制ができても将来の地球環境に不可避の大きな影響をもたらすことになってしまうためです。この危機感のもと、参加してきた国際市民社会のメンバーは会議場からの引き上げという行動を通じ、世界の政府、市民に改めて気候変動危機を訴えるとともに2015年合意に向け各国政府に強い政治的意思と行動を求めるものです。
この行動は今回の会議と国際交渉の行方への抗議であり、民主的な国連プロセスを非難するものではありません。この行動が我々の努力や国際・国内メディアを通じ最大限伝わり、来年のペルー、さらに再来年のパリでの会合に力強い市民の声を結集させるためFoEJapanは国連交渉にコミットし続けてゆくものです。
台風ハイナンの犠牲者の方々への冥福を込めて。
FoE Japan
●関連資料
・2013.11.21 FoEIプレスリリース"CIVIL SOCIETY WALKS OUT OF WARSAW CLIMATE TALKS, SAYS HOPE LIES WITH BUILDING PEOPLES’ POWER" (英語)
・2013.11.15 FoEIプレスリリース"Japan's Climate Inaction Strongly Denounced"(英語)
・2013.11.15 プレスリリース 「安倍政権は日本の温室効果ガスの2020年排出削減目標を再検討すべき」
・2013.11.11 プレスブリーフィング「COP19始まる - 石炭COPで終わらせないために」
・ FoE JapanによるIPCC第五次評価報告第一作業部会要約の紹介
・ FoE Japanの11/5COP19イベント資料